条件そろえば、12月中の金融緩和縮小開始も

米国で仕事をしている私から見た、NPBとFRB

えー、今回は、お得意の野球ネタから入りましょう。

新ポスティングシステムが大筋で合意に達したとのことですが、楽天の田中将大投手が完全に犠牲にされそうで、いてもたってもいられません。実は『アエラ』にも書かせてもらったのですが、これは完全に「人災」ですよ。そして国際交渉がへたくそな日本人の悪い面がすべて出た、という感じがするので、あえて書かせてもらいます。

楽天の田中将大選手が、かわいそうだ

まず、NPB(日本野球機構)は弁護士を二人交渉担当として雇って、交渉にあたらせています。この人たちがどれだけ英語ができるか、などはっきりしたことはわかりませんが、MLB(大リーグ機構)側の情報では、ほぼ初対面だった、という話なのです。

これが真実だとすると、田中投手は本当に犠牲者です。

そもそもこのポスティングシステム自体、ダルビッシュ投手の時にとんでもない値段まで吊り上がり、MLB側がかなり警戒していたという事実があります。

この事実を踏まえているならば今回の期限切れに備えて、まずはMLB側とのリレーションシップを慎重に温めるから始めねばなりません。これはワタクシのような投資銀行家にとっては非常に大事なステップで、まずは交渉担当どうし、気心を通じ合う所から始めねば、ろくな商談にはなりません。

ただでさえ利害が衝突する国際交渉においてはお互いの理解を深めるという作業は必要不可欠で、ワタクシの場合、ケースによっては3年くらいのリードタイムをいただくこともございます。突然出て行ってハードネゴをして、結果を得ようなんていうのはとんでもない勘違いです。

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