「勝負に強い人」が心得ている3つのこと 心を整えるにはどうしたらいいか

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「失敗してはいけない」「うまくやらないといけない」といった心理的プレッシャーが、緊張を膨張させて能力発揮を妨げてしまうわけですね。では、緊張を味方につけて、本番で能力発揮するにはどうしたらいいでしょうか。

実は緊張は「思考」ではうまくコントロールできません。緊張状態にあるときに、「リラックスしよう」「冷静になろう」「落ち着こう」と思えば思うほどリラックスできなくなったという経験はありませんか? リラックスをしようとして思考を変えようとしてもリラックスするのは難しいのです。

ゆっくり呼吸をする効果

最も短時間ででき、簡単な解決方法の一つが呼吸を通して自律神経にアプローチする方法です。呼吸は脈拍や体温などとは違い、自律神経を唯一意識的にコントロールできる方法です。息を吸うと緊張を高める交感神経が活性化され、息を吐くとリラックスする副交感神経が活性化されます。

つまり、緊張が高まりあがり状態になっているときは無意識に息を吸ってしまっているのです。だから意識して息を吐いて副交感神経を優位にしていくことで落ち着きを取り戻すことができます。ただ息を吐けばいいかというとそうではなく、ゆっくりと長く息を吐くことで段々とリラックスできるようになってきます。あなたがもし、商談やプレゼンで緊張が高まり、あがりの状態になったなら、頭の中でどうにかしようとせず、上記のことを意識しましょう。

『勝者のゴールデンメンタル ―あらゆる仕事に効く「心を強くする」技法』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

以上、3つのメソッドをご紹介いたしました。

私自身も以前は、本番に弱いタイプで、全国を目指せるほど猛練習した部活動でも、社会人になってからも、思うように結果を残すことができず、つまらない毎日を送っていました。

そんなときに、私を大きく変えてくれたのは子どもの存在です。子どもに夢をもってほしいと願い、まずは自分が夢に向かって進んでいる姿を見せようと思いました。最近、息子や娘から「仕事楽しそうだね」と言われたとき、子どもたちにそう見えていることに喜びを感じました。そして、ありがたいことに「飯山さんのようになりたい」と言ってくださる方もいらっしゃいます。

そのすべては行動してきた結果です。この記事を読んだだけで終わらずに、「よしやってみるか!」と少しずつ実践していただければ本望です。そして一人でも多くの方が、大事な場面を絶好調で迎えられることを祈っています。

飯山 晄朗 メンタルコーチ、人財教育家

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いいやま じろう / Jiro Iiyama

中小企業診断士。銀座コーチングスクール認定プロフェッショナルコーチ。JADA(日本能力開発分析)協会認定SBTマスターコーチ。金沢大学非常勤講師。商工団体の経営指導員としての11年間で、中小企業の経営、財務、労務相談を5000件以上こなし、独立後は中小企業の人材教育に携わり、2つのコーチングスクールの運営。オリンピック選手や高校野球部を始めとするアスリートたちのメンタルサポートを行っている。主な著書『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』(秀和システム)。

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