ルネサス鶴岡工場、「独立構想」の全貌

ソニーの出資をテコに工場の存続を目指す

再建計画の中で2~3年後の閉鎖が決まっているルネサスエレクトロニクス傘下のルネサス山形セミコンダクタ鶴岡工場(山形県鶴岡市)が揺れている。

ソニーがルネサス鶴岡への出資を目論むワケで詳述したように、今、ソニーは鶴岡工場買収の検討を始めている。CMOSイメージセンサーの増産拠点として活用したいソニーが想定しているのは、工場まるごとの買収である。しかし、その一方で、地元ではソニーの出資をテコにして「山形合弁ファウンドリー(仮称)」として独立を目指す構想が浮上しているのだ。

山形の地元財界も出資

地元・鶴岡の関係者たちは技術や雇用の維持のため、かねてより鶴岡工場の独立を模索してきた。これは、ソニーが鶴岡工場を買収した後、地元経済界が一定比率を出資することによって合弁会社へと移行させる構想で、ソニーの出資比率は70%程度となる。この構想にはソニー上層部も関心を示しているという。

任天堂向け混載DRAMの生産ラインも合弁会社に移行するため、現物出資により任天堂も出資者に名を連ねることになる。「一部の顧客に依存すると、稼働は不安定になりがち。バランスのいい形にするためには独立ファウンドリーとしたほうがいい」(関係者)。

次ページ任天堂向け減少を覚悟
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • 「脱ゆとり世代」のリアル
  • iPhoneの裏技
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激震! エアライン・鉄道<br>どん底からの復活シナリオ

人の移動が収益源となる航空・鉄道業界は、新型コロナウイルスの直撃で事業構造の根本的な転換を迫られています。海外では航空と鉄道の一体的政策も始まる中、日本では何が起きるのか。今後の再編や合従連衡のシナリオを大胆に予測しました。

東洋経済education×ICT