ストーリーズには特にインスタ映えとはいえない、食べ物などの日常の風景や自分の思いの丈が書き込まれます。ストーリーズの開始は2016年8月。この2年でInstagramの使われ方はがらりと変わりました。2018年11月にフェイスブックが開催した「Instagram Day Tokyo 2018」では、日本の利用者が1日に投稿するストーリーズの数は、この2年間で20倍に増加したことが発表されています。
中高生のストーリーズへの投稿は、1日に複数回でも珍しくありません。投稿数の多い人は、ストーリーズの上部に表示されるバーが点線のようになり、「切り取り線」と呼ばれます。文化祭や体育祭などの学校行事では、ストーリーズの数が自然に増え、切り取り線状態になっている人も多くいます。
ストーリーズの内容は、先ほども触れましたが、たわいもないもの。イメージ的にはTwitterに投稿されているような「つぶやき」に近いです。テスト前には「勉強してない」とサボっている自分を自撮りして投稿、好きなアーティストが出演したテレビ画面を写真に撮って「かっこよすぎ。やばい」と叫びます。
また、ストーリーズならではの機能もよく使われます。友人と遊びに行ったときは、自撮りのツーショットを投稿し、相手のアカウントをタグ付けします。ストーリーズでは外出の様子を中継し、帰宅後に厳選した写真をフィードに投稿します。Instagramはライブ中継もできるので、歩いているときにライブを始め、見ている友人たちと会話を交わすこともあります。DM(ダイレクトメッセージ)もあるので、Instagramだけでコミュニケーションがほぼまかなえている状態です。
ストーリーズには「足跡」が付く
「アンケート」も人気の機能です。「○○(テレビ番組)見てる人ー!」などの問いを投稿すると、「Yes/No」で回答することができます。「Yes」に回答した人にDMを送り、「あのシーンよかったよねー」とメッセージで盛り上がるといった使い方です。
ストーリーズには「質問」機能もあります。質問で問いを書くと回答を入力する欄ができ、見た人が答えを書き込むことができます。「内申点どれぐらい?」などと質問すると、正直に答える人やふざけた答えを書き込む人がいます。回答は一覧形式で表示することができるので、それをスクショ(スクリーンショット)して上から手書きで「ありがとー」などと返事を書き、ストーリーズに投稿します。一人ひとりに答えたいときは「返答をシェア」し、ストーリーズに投稿。一度「質問」をすれば、しばらくそのネタで盛り上がることができるわけです。
ただし、ストーリーズには「足跡」が付きます。誰がその投稿を見たかが、一覧表示されます。つまり、「この人は投稿を見たけど回答はしていない」ことが一目でわかるのです。また、回答者の名前も当然わかります。「後から返答をシェアされたら嫌だな」と思う人は回答しません。
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