男女で「セクハラ感覚」がズレまくる根本背景 中川淳一郞×治部れんげが徹底的に語る
中川:俺は、女性が主導権を握ったほうがいいと思っているんです。雇用関係にしても、プライベートな関係にしても(笑)。
――中川さんが、男が発注側で女性が受注側になる関係性をよくないと認識したのは、なぜなんですか?
中川:なぜかというと、男は女性のことが本当に好きだから。男はね、女性を見るとムラムラしてきちゃうんですよ。
治部:そうなのかい(笑)?
中川:俺の論理で言うと、いきなり当日に「夜、飲みませんか?」と誘われて、うれしい順番は4段階あって。1番目は「好きな女性」、2番目は「どうでもいい女性」、3番目は「好きな男」、4番目は「どうでもいい男」。「好きな男」より「どうでもいい女性」を優先するのが、多くの男の考えと思うんですね。
治部:まあ人によるでしょうけど、そういう男性もいるのかな。
中川:隣に女性がいるだけで、なんだかうれしいんですよ。最終的にエロな関係になったら、もっとうれしい。そんなバカな考えが全員とはいわないけど、男にはあるんです。
あと女性を尊重しないとマズいと思うのは、男は女性より腕力があって、いざとなったら女性を絞め殺すこともできてしまうから。世界的に見ても歴史的に見ても、強者が弱者に対して偉そうにしたり圧力かけたりするのは人としてダメだろうと。単純な話ですけれど、そこは大前提ですね。
セクハラ問題を考えるカギは「性欲の非対称性」
――男性と女性のセクハラ感覚の違いについて教えてください。
中川:男と女性のセクハラ感覚の違いについては、ネットでもたくさん出てきているんです。典型的なのは、30代の女教師が中学生男子とセックスして逮捕されるような話。「中学生がうらやましい」と思う男もたくさんいるわけ。
治部:え? 中学生がうらやましいの?
中川:そう。「この女教師は偉い。何で逮捕されたんだ」という反応になってしまう。これが「男は女性が大好き」の典型的な表れで、女性のセクハラ感覚とは根本的に違うんです。
治部:つまり「性欲の非対称性」の話ね。
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