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「食べられへん、食べられへん、もう俺はこれ以上この豚を食べられへんでっ!!」
先週のコラムでポーランドのお寿司屋さんからコラムをお届けさせていただいたが、ただいま、東欧を周遊中のグローバルエリートの大きな胃袋を破裂させようとしているのは、ただ今チェコはプラハの旧市街広場で食べている、地元の名産、ポークナックルである。
どうですかこのサイズ、まさか一人で注文したのに2キロの固まりが出てくるとは思わなかったのだが、他にいろいろ頼もうとして、店員さんが“食べきれないから!”と忠告してくれた理由がよくわかった。
ちなみに、チェコ人は世界で一番ビールを飲むことをご存知だろうか?オクトーバーフェスティバルなどビール好きで有名なドイツを上回り、年間平均140リットルほどのビールを一人の国民が飲み干している。ビールの種類も豊富で、中にはアルコールがきついのも多く、ひたすら試していた私はプラハ滞在中、ずっとフラフラ酔っぱらっていた気がする。
美しいゴシック建築、バレエ、クラシックコンサート
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すべての都市で同じような出だしで大変恐縮なのだが、プラハほど美しい街に私は来たことがない。芸術好きの皆さんにはとにかく一度足を運んでいただきたいのだが、ここに来ることを決めたら真っ先にホテルをとろう。本当に何が忙しいのかしらないが、プラハのホテルはどこにいってもフルブッキングで予約が難しいのだ。
プラハといえば、世界的な音楽や芸術の都でもある。私はベタに白鳥の湖を観劇したり、スメタナホールでクラシックコンサートに参席したりしたのだが、それはそれは感動して心が真っ白に洗濯された。
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あの白鳥役のバレリーナの流れるような動きが静止する瞬間の芸術性は、まさにウットリものである。
連日カルメンその他の観劇がたかだか50ユーロ程度でできるのは、日本のBunkamuraなどの来日公演で2万円くらい払っていた身としては大変ありがたい次第である。
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