Xmasデートする未婚者は2割以下という現実

「街中カップルだらけ」と考えるのは誤解だ

そういうと、若者の草食化とまたご指摘を受けそうですが、この連載でも何度も書いているとおり、「彼氏・彼女のいる率」は、1980年代から大体3割しかいません。そうした「恋愛強者3割の法則」によれば、7割のソロ男女に相手はいないし、いないほうが当たり前なのです。

クリスマスデートは80年代から

そもそも、「クリスマスはカップルで過ごす」という文化、いわゆるクリスマスデート文化というのは、いつ頃から始まったのでしょうか?

諸説ありますが、私が考えるきっかけは、松任谷由実さんの「恋人がサンタクロース」です。この曲は、1980年12月に発売されたアルバム『SURF&SNOW』に収録されていたものですが、この曲の歌詞が画期的だったのは、「クリスマスとは、恋人である男性がプレゼントを持って女性の家に来る」ことを歌っているところです。

少なくとも1970年代まで、独身男女のクリスマスといえば、みんなでボウリングなどを楽しむグループクリスマスが定番でした。そんななか、ユーミンのこの曲は、「クリスマスは、カップルが2人きりで過ごす夜なのだ」という新しい提案だったと考えます。

とはいえ、アルバム収録曲のひとつでしたし、それほどすぐに世の中に浸透したわけではありません。翌1981年には、田中康夫氏の『なんとなく、クリスタル』(河出書房新社/新潮文庫)が出版され、本に描かれたカップルのデートの仕方が話題になり、同じ年には、空間プロデューサーの松井雅美氏が西麻布に「レッドシューズ」という店をオープンさせました。

この店は、その後のカフェバーブームの先駆けとなっています。世の中の好景気と相まって、男女のデートカルチャーがもてはやされ、商売としても注目され始めた頃でもありました。翌年1982年に、「恋人がサンタクロース」を松田聖子さんがカバーし、一気に「クリスマスはカップルで過ごすもの」という認知が広がります。

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