Xmasデートする未婚者は2割以下という現実

「街中カップルだらけ」と考えるのは誤解だ

続く1983年、12月23日号の女性誌『anan(アンアン)』で、「クリスマス特集」が組まれることになります。「今夜こそ彼の心(ハート)をつかまえる! 」と題して、恋人たちのためのクリスマスの過ごし方をストーリー仕立てで紹介していました。

その内容というのが「クリスマスイブは素敵なレストランで過ごして、そのあとシティホテルで泊まり、ルームサービスで朝食を摂りたい」というものでした。

くしくもその年は、今の、東京ガーデンテラス紀尾井町のある場所に、赤坂プリンスホテルがオープンした年でもありました。赤プリと呼ばれ、クリスマスにはカップルの聖地となります。12月25日の朝のチェックアウト時間帯は、いろんな意味で地獄絵図のような混み具合だったといいます。

当時でも、赤プリの宿泊料は高額でした。それにもかかわらず、どう見ても20代前半と思しき若いカップルが、イブの夜に限っては、宿泊に加え、夜中にシャンパンをルームサービスで頼むという、そんな時代でした。

『アンアン』がクリスマスデートを広めた

まとめると、クリスマスデート文化は、1980年のユーミンの歌をきっかけとして、1981~1982年に一部で流行し、1983年『アンアン』が記事を掲載した時点で全国的に波及、という流れでしょうか。クリスマスデート文化は『アンアン』が作ったという説も有力ですが、というより、1980年代の世の中の流れを『アンアン』が的確に捉え、広めたと考えるのが妥当でしょう。

ちなみに、クリスマスソングといえば、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」を代表曲として挙げる人も多いかと思います。この曲がシングルとして発売されたのも実は1983年です。もともとは同じ年の夏に発売されたアルバム『Melodies』に収録されていたものです。

この曲を使用したJR東海のCMが放送されるのは、ずっと後の1988年。主演は当時まだ15歳だった深津絵里さんです。その後、1989年に第2弾として、牧瀬里穂さんバージョンが公開されました。

当時、クリスマスソングの名曲としては、もう1つワムの「ラストクリスマス」がありますが、この曲は、山下達郎の「クリスマス・イブ」の翌年1984年の発売です。マライヤ・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」は1994年の発売で、フジテレビ系連続ドラマ「29歳のクリスマス」の主題歌に起用され、ミリオンヒットとなりました。

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