マーケティング思考、4つの間違い テクノロジー、広告、クラウドを盲信することなかれ
下の図は、世界のCEO 1709人に対面面接した結果です。「自社に影響を与える外部要因を5つ挙げてください」という質問に対して、71%のCEOが「テクノロジー」と答えました。2年連続で「テクノロジー」 がほかの要因を抑えてトップに立ったのです(参照元:IBM)
これを見て、テクノロジーへの投資が競争優位性をもたらす、と思ったらそれは間違いです。たとえば、今(も昔も)、最も重要なテクノロジーであるビジネス・インテリジェンス(Business Intelligence:略してBI)があります。
昔、BIを導入したい場合、必要なサーバー構築に伴う仕様から画面設定までを、1億を超すコンサルタント費用が発生する専門家と、会話しながら設計する必要がありました。こんなとき、テクノロジーは極めて重要でした。今はどうでしょうか?
BIを導入したい場合、オンラインサイトでタブロー(Tableau)のようなBI“サービス” を登録するだけです。無料お試し版で感覚をつかみ、必要であれば “サービス” を購入する。導入までの期間も数分。何カ月、ではありません。
人はサービスを認識します。その裏で動くテクノロジーに興味はありません。ハードウエア、ソフトウエアがどのような役割と責任を果たすか、なんて見る機会がないのです。
マーケティング思考として、テクノロジーへ投資をしなければ衰退するという考えに、根拠などありません。サービスを先に考え、もし必要あればテクノロジーを利用しましょう。
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