「タッパーウェア」の凄さ、知っていますか? 保存容器大手、実はアップルのような高収益企業

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どの国でも、われわれの製品の買い手は主に女性。もちろん私のような男性が果たせる役割はあるだろうが、より消費者に近い女性がトップを務めることで、ニーズを反映した製品展開や販売網の構築が迅速にできているのではないかと思う。

新たな商品の提案が必要

――日本でも働く女性が増えています。

日本でのビジネスには明るい未来があると考えているし、もう一段の成長ができると自信を持っている。また日本人はドイツ人と並んで、世界でダントツに環境意識が高い。われわれの製品を活用すれば生ゴミを減らせるし、この点をアピールすることでもっと売上を伸ばせる。高齢化社会においても、食料品の長期保存や調理の簡便化は、重要な関心事になることだろう。

ただし、時代ごとに女性のニーズはダイナミックに変化している。保存容器のようなコア商品を大事にしつつも、新たな消費者に対しては、また違ったタッパーウェアを提案し続けなければならないと思っている。

日本で展開を始めて、今年でちょうど50年。記念すべきことであると同時に、未来へのジャンプ台としたい。タッパーウェアの認知度向上を目指してブロガー向けに料理イベントを開催したり、エコボトルの新発売に併せてランニングイベントを行ったりと、新たな取り組みも実施している。それを世界各国で成功を収めるための、モデルケースとしていきたい。

長瀧 菜摘 東洋経済 記者

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ながたき なつみ / Natsumi Nagataki

​1989年生まれ。兵庫県神戸市出身。中央大学総合政策学部卒。2011年の入社以来、記者として化粧品・トイレタリー、自動車・建設機械などの業界を担当。2014年から東洋経済オンライン編集部、2016年に記者部門に戻り、以降IT・ネット業界を4年半担当。アマゾン、楽天、LINE、メルカリなど国内外大手のほか、スタートアップを幅広く取材。2021年から編集部門にて週刊東洋経済の特集企画などを担当。「すごいベンチャー100」の特集には記者・編集者として6年ほど参画。2023年10月から再び東洋経済オンライン編集部。

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