日本で75万台突破、「レイコップ」人気の秘密

李誠晋社長に人気クリーナーのブランド戦略を聞く

多くの新製品が登場しては淘汰される家電市場で、ヒットを飛ばしているのが布団クリーナーの「レイコップ」。韓国人で内科医の李誠晋(リ・ソンジン)氏が、ハウスダストアレルギーに着目して開発した製品だ。2007年の発売以来、24カ国で累計250万台を販売し、日本では75万台を突破した。レイコップの開発者であり、12年に設立した日本法人「レイコップ・ジャパン」の代表も務める李氏は日本市場をどう見ているのだろうか(週刊東洋経済11月23日号特集「白モノ家電に明日はあるか」に関連記事があります。あわせてご覧下さい)。

――レイコップが日本で売れた要因を、どう分析していますか。

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布団クリーナー「レイコップ」は日本でもヒット

日本の消費者はとてもレベルが高い。いい製品を評価し、選択する力がある。日本では2007年に発売し、2010年に販売代理店がカタログ通販で販売していた。しかし正確なコミュニケーションができていなかったことを踏まえて、2012年に日本法人を設立して直接販売を始めました。

本格展開の前に、日本市場について調査もしました。特に知りたかったことは、日本の消費者にどこまで認知されているのか、そしてレイコップの何に満足しているのかでした。調査結果を踏まえて、日本の消費者に対しては「天日干しでは布団のダニを十分には除去できない」という正確な情報を伝えることからスタートしました。

――日本の消費者の印象は。

うれしいことに日本や米国、フランスでも顧客満足度は高い。その点は同じですが、国ごとに内容が少しずつ違う。日本の消費者は使いやすさや性能、安全性がとても大事なファクターだと思っています。これら3つを意識して、日本で顧客満足度を上げようとがんばっています。

問い合わせが非常に多い

――クレームも多いのでは。

新しいカテゴリの製品なので、クレームよりも製品の問い合わせがはるかに多いです。月2000~3000件が寄せられますが、このうち70%は製品についての質問。モデルごとの違いや、新モデルの特徴といった問い合わせが多い。

さらにフィルター掃除や手入れ、消耗品の問い合わせも多いので、ビデオで詳細に紹介しています。最初は全世界共通のマニュアルを翻訳して使っていましたが、マニュアルが理解しにくいというクレームもありました。だから日本のお客様に合わせて、イラストもたくさん入れた本当に細かなマニュアルを作成したら1冊の本になりました。

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