日本で75万台突破、「レイコップ」人気の秘密

李誠晋社長に人気クリーナーのブランド戦略を聞く

――店頭に置くだけでは売りにくかったのでは?

店頭で製品を説明できるよう、ビデオや販促の什器に気を配りました。でも最初は什器を置ける場所や機会に恵まれず、通常の棚に並べていただくだけのトライアルの扱いで20店舗からスタートしました。今は1400店舗で、壁の什器や平置き什器を売り場に配置しています。最初は苦労しましたが、テレビ広告やメディアを通して使い方は浸透しているし、店舗で直接見て正確な情報を伝えられるようになりました。

――特に売れている国はありますか。

マーケティングの力の入れ方で変わってきますが、日本はよく売れている国の1つです。最初にスタートさせた韓国もそうですし、環境問題が深刻で健康を重要視する中国市場にも力を入れているところです。アメリカの場合はアレルギー患者が多く、認知度も高いので売れています。

――類似品はありますか。

全世界で見ると、3~4年前からレイコップのコピーキャット(模倣者)がたくさん出てきています。日本市場は昨年から本格的にスタートしましたが、中国や韓国の製品がたくさん入ってきています。

哲学を重視している

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リ・ソンジン●1970年8月27日、韓国生まれ。医師を経て延世大学経営大学院修士、米デューク大MBA取得。2002~05年に米大手消費財メーカーのプロダクトマネージャーとして勤務。05年に韓国ブカンセムズCEOに就任(現任)。12年から販売法人であるレイコップ・ジャパン社長も兼務

――布団クリーナーの市場拡大につながるという考え方もできるのでは。

1つ懸念があります。レイコップは健康を作る製品であり、哲学や信念を形にしています。いろんな実験やテストをきちんと繰り返すことで、布団クリーナーのリーダーになることに集中しています。だから見た目だけをまねして、布団クリーナーの品質は悪いという間違ったイメージを与える製品はいらないのです。

私にとって、コピーキャットは不思議なことだらけです。誰がどんな考えで、こう作ったのか。この間違ったデザインをどうするのか。空気清浄機などに搭載される高性能な「HEPAフィルター」がないとハウスダストが外に出てきてしまうのに、なぜ搭載しないのか。当社に聞いた上で、全部まねした方がいいとさえ思います。

レイコップは床を掃除するものではなく、目に見えないハウスダストを吸収する製品です。だから吸引力を最適に設計する必要があり、通常の掃除機のように強い吸引力は不要です。目の見えないハウスダウトを効果的に除去できる内部システムや、製品の重さも大事。使い方と製品デザイン、吸引力のすべてのバランスで成り立っているのです。最適な吸引力でないと、使っても満足できる結果は出せません。それが一番大事なのです。

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