お金持ちになる「30代実行計画」の作り方 結局、行動しなければお金は絶対に増えない

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2)次は、リスク資産をいくら持つかを決めます。私のお勧めはシンプルです。

これは、3)にもつながりますが、ひとつの基準に従って、iDeCoやつみたてNISAでいくら運用していくかを決めるということです。

運用対象のリスク資産のイメージはもちろん人によって違いますが、ここでは以下のような商品とします。「1年後に最大で3分の1損するかもしれないが、同じくらいの確率で4割くらい儲かることがある。平均的には国債など、リスクを取らない資産よりも年率5%くらいは利回りがいい金融商品」です。

皆さんならどのくらいの金額を持ちたいと思いますか? 「360」という数字を使って考えてみます。65歳でリタイアするとして、95歳まで生きるとすれば、30年間あります。月にすると360カ月です。その間は、公的年金とそれまでに貯めたお金を取り崩して使います。もし、マーケットが悪くて運用がうまくいかず、360万円お金が減っていれば、老後毎月使えるお金が1万円減るということです。

玉田さんのケースで考えると、老後生活費が21万4000円から20万4000円になります。このリスクが受け入れられるなら、安全資産とは別に、360万円×3=1080万円のリスク資産を持つことができます。

iDeCoとつみたてNISAにいくら預けるか?

3)「リスク資産」の商品選択と運用場所(お金の置き場所)への割り当てを考える。

さて、玉田さんは「失敗しても毎月最大1万円の生活費が減るだけなら」と、1080万円くらいまでリスク資産を持つことにしました。2)でも触れましたが、リスク資産の置き場所は、iDeCoとつみたてNISAです。それぞれの口座の中で分散する必要はありません。iDeCoで「TOPIXに連動する日本株インデックスファンド」、つみたてNISAで「外国株式インデックスファンド」を使って積み立て投資していくことにしました。

iDeCoは、月々2万3000円ずつ、25年間で690万円を拠出ができます。つみたてNISAは、毎月3万3000円ずつ拠出していくと、制度の残り19年間をいっぱい使うと、752万円になりますので、両方で1442万円になります。

1442万円という額は、リスク資産の保有の目安の1080万円を上回りますが、途中の下落や上昇、引き出しなどもあるでしょうし、毎月の拠出額を減らしたいときもあるかもしれませんので、その都度考えるということにして、とりあえず使える枠をいっぱい使ってスタートしていくことにしました。ファンドの選び方ですが、商品ラインナップの中で最も信託報酬の安いファンドを中心に選びます。

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