福西崇史も参戦!南葛SCの負けられない戦い キャプテン翼の葛飾にJリーグクラブの野望

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また、監督やコーチとの話し合いの中で中盤の核になる選手が欲しいということでJ2・愛媛FCにいた安田晃大の獲得に動いた。

正直、安田が来てくれたのは驚いたという。

「愛媛の10番で年代別の10番を背負っていた(U20まで)選手だったので、サッカーファンなら誰もが知っていて、サッカーエリートの安田が南葛に来るとは正直思っていませんでした」

Jリーグのクラブも含め安田の獲得には数チームが動いていた。正直、獲得は難しいと感じていたが、本人及び代理人との交渉では、チームは野心を持ってJリーグを目指していること、サッカー以外の部分でも高橋先生と一緒にやっていたらいろいろなつながりもできてセカンドキャリアにも活きるのではないかという話もしたという。

「高橋先生の新築の一軒家に1人で住めるという条件も提示しました。まだ誰も住んでいない新築の家です。そういう心意気も感じてもらって入団が決まりました」

最後の重要な1ピースが福西崇史だった

安田は、最初はなかなかアマチュアサッカーに慣れず、かなり戸惑っていたという。当初、「想像以上に自分がやっていたサッカーと違います」と言っていたそうだ。

「ただ、チームにフィットしたら別格でした。レベルを底上げしてくれましたし、昇格トーナメントもそうですが、関東2部に上がったときに活きてくると思います」

このように続々と大型補強を進める中で、最後の補強が福西氏だった。

「南葛SCはレギュラーもサブもこのカテゴリーでは相当能力が高いです。しかし、試合中の状況判断が足りないという課題があり、そこを補える選手を探していました。最後の補強は8月の中旬までに登録をしないと11月の関東社会人サッカー大会に間に合わない状況。

7月くらいから誰を獲得しようかと高橋先生とも話している中で“シーズンの途中からフィットできる経験のある選手”というテーマで探し始めました」

7月、8月の時期では、試合に出てないとしても、レンタルで選手を出してくれるJクラブの可能性は非常に低かった。それならば、と引退した選手にオファーを出すことを決めた。

「福西さんを思いつきました。昨年末にテニスに似たパデルという競技を高橋先生と福西さんとやりました。その時に半分冗談で、『南葛SCにこれまで以上に力を入れていくことにしました!』と言ったら福西さんが『なにか力になれることがあったら連絡くださいよ』と言ってくれたのを思い出したんです」

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