「劣化したオッサン」たちが再生産される本質 中堅・若手が三流のおじさんに対抗する武器

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つまり、経営者を取り巻くステークホルダーのうち、少なくとも顧客と株主については、オピニオンとエグジットを行使するための仕組みや法律が整備されており、だからこそ株価や売上は、その企業のパフォーマンスを示す代替指標として機能しているわけです。

明治維新の際も、太平洋戦争終戦の際も、中堅以下の人々がこのオピニオンとエグジットという武器を使い、既存の権力構造をゲリラ的に攻撃しました。

脱藩したうえで説得によって同志のネットワークを構築し、船中八策をまとめた坂本龍馬などは、このオピニオンとエグジットという武器を最大限に用いた人物と言えます。

劣化したオッサンのもとで納得できない理不尽な仕事を押し付けられている立場にある人であれば、まずオピニオンとエグジットという武器を意識してほしい。

オピニオンやエグジットしない=不祥事に加担している

逆にいえば、オピニオンもエグジットもしないということは、権力者の言動を支持しているということでもあります。

本人にそう問い質せばもちろん否定するでしょうが、一連の不祥事を起こした企業に身を置きながら、オピニオンもエグジットもしないということは、これらの不祥事に自分もまた加担し、それらを主導した権力者を支持している、ということにほかなりません。

本人からすれば「上司に意見などしたら職場で居場所がなくなる」とか「転職できるだけのスキルも専門性もない」ということなのかもしれませんが、このような妥協を自らに許してダラダラと無為な人生を送っていれば、そのうち道徳観は麻痺し、モノゴトに意義を見出す眼力も失われて、生物学的には一応は生きているものの魂は死んでいる、というゾンビのようなオッサンができあがることになります。

これは別に珍しい存在ではありません。朝の通勤ラッシュを眺めていれば、このような状態に陥ってしまったと思われる人をいくらでも見つけることができます。

劣化したオッサンは、なにも一朝一夕にできあがるわけではありません。ワクワクする仕事を追求することもなく、システムから与えられる理不尽さに対して何年、何十年ものあいだ妥協に妥協を重ねてきた結果として、生み出されているのが劣化したオッサンなのです。

オピニオンとエグジットがオッサンに圧力をかける武器として有効なのはわかる、しかし、そうすることで自分のキャリアが危険にさらされることはできれば避けたい……。

では、どうするか。

ど真ん中すぎる回答でシラけてしまうかもしれませんが、結局のところ、汎用性の高いスキルや知識などの「人的資本」と、信用や評判といった「社会資本」を厚くすることで、自分の「モビリティ」を高めるしかありません。

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