不登校の子をめぐり母と校長が対立したワケ 「学校には毎日来るべき」と強弁する校長

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「週3日だけ登校なんて、そんなことは認められない。学校には毎日来るべきだ」

「それなら転校するしかないですね」

「お母さんには毎日、登校するように声かけしてもらいたい」

「お言葉を返すようですが、そういう声かけによって、家庭がこじれてしまうことは不登校の勉強会に行けばわかると思いますが」

「それはお母さんの考えですよね」

「そうですが(苦笑)」

ヒートアップしてきたところで副校長が「それでは週3日の登校ということで」とまとめ、「はい、それは別に法律に違反していませんから」と私がダメ押しして、この日はお開きとなりました。

「個々の生徒の実態に応じた」支援のあり方

それにしても、疲れました。ぐったりです。新学習指導要領には、不登校の子どもに対して「個々の生徒の実態に応じた情報の提供そのほかの必要な支援を行う」と書かれていますが、こういう化石のような校長がいる学校で、はたして「個々の生徒の実態に応じた」支援ができるのでしょうか?

そんな疑問から、私は塾のマネージャーとしての知見を生かし、不登校の子どものためのオリジナル学習サポートを始めました。第1号の生徒は、もちろんウチの子です。

道を切り開けば自然に仲間は増えていく、そう私は信じています。

(文:渡辺マミ)

渡辺マミ(わたなべ まみ)/飯田橋ゼミナール教室長、飯田橋ホームスクール(IHS)サポートセンター塾長。1969年生まれ。大学卒業後、『文藝春秋』で編集に携り、2018年4月、学校を超えて学び合える10代のためのSNS「THINKERS」を譲り受ける。塾でのノウハウを生かし、同年9月、不登校児童・生徒のためのユニークな学習サポートを開始。

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日本で唯一の不登校専門紙です。不登校新聞の特徴は、不登校・ひきこもり本人の声が充実していることです。これまで1000人以上の、不登校・ひきこもりの当事者・経験者が登場しました。

また、不登校、いじめ、ひきこもりに関するニュース、学校外の居場所情報、相談先となる親の会情報、識者・文化人のインタビューなども掲載されています。紙面はすべて「親はどう支えればいいの?」という疑問点から出発していると言えます。

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