ページビュー至上主義にモノ申す! 炎のネットニュース編集者がPV争奪戦に吠えた
ヤフーの功は、ヤフトピに採用されれば、大量のPVをニュース系サイトにもたらしてくれることです。昔のラジオ番組で、パーソナリティにハガキが読まれることに熱中するリスナーがいましたが、ヤフーに記事を供給しているニュース系サイトは、ああいう「ハガキ職人」と同じですね。
一方で、ヤフーはニュースを供給してもらったことで、自社サイトで得たPVに見合うおカネを払っていますし、ヤフーに罪はありません。
0円を1円にするのは難しい
――PVの総量はまだ増えますか。
爆発的には増えないと思います。人がクリックする数や時間には限界があります。日本のネットユーザーは飽和していて、日本のサイトには日本人にしか読めない日本語というカベもあります。英語のサイトとは、そこが違います。ニュース系サイトは、グーグルが少しアルゴリズム変えただけでPV落ちたりするという要素もあります。不安定な仕事です。
――新聞社や雑誌社などの紙媒体にとって、今のPVとその単価の関係から、広告収入だけでは紙の販売の落ち込みを補えません。一方で、有料課金モデルの構築は難しい課題です。
300円払ってもらっていたものを400円に上げるよりも、0円を1円にするほうがはるかに難しい。ネットで流通しているモノにカネを払いたくない人はいっぱいいます。クレジットカードで決済してもらうハードルが高い。その点、ゲームで課金が一定程度できるのは、携帯電話事業者が代わりに決済してくれるからです。一方で、月額数百円の有料メールマガジンは一定層に受け入れられていますね。
※ 週刊東洋経済2013年11月16日号(11月11日発売)では、スマホの普及で一段と加熱するPV争奪戦を18ページにわたって特集を組んでいます。
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