寝不足時の運転があまりにヤバい科学的根拠

最悪の場合、逮捕される可能性も

単なる睡眠不足でも、時間帯によってドライバーのパフォーマンスが大きく下がる(写真: プラナ/PIXTA)
40代男女の約半数が睡眠時間が6時間未満など、近年「睡眠不足」の問題に注目が集まっている。「働き盛りともなれば、朝スッキリ目覚めないのが当たり前」「週末に寝だめしてるから大丈夫」という人もいるだろうが注意してほしい。適切な睡眠時間をとらないと、いったいどうなるのか? 睡眠医学の第一人者である秋田大学医学部教授の三島和夫氏が「日本人の睡眠不足のリスク」について解説する。

「睡眠障害」がきっかけで交通事故

私たち睡眠医療の従事者が、一様にため息を漏らしたくなるニュースが飛び込んできたのは、2018年5月のことです。「睡眠障害」で、全国初の逮捕者が出たのです。

「危険運転致傷の疑いで、東京都江戸川区の運送業の男(60)を逮捕!」

まだ記憶に新しい話題ですが、逮捕された容疑者は、2018年1月に軽ワゴン車を運転中に、睡眠障害が原因と見られる居眠りをして男性をはね、全治約6カ月の重傷を負わせています。報道によると、2014年以降、19件の交通事故を起こし、そのうち7件は人身事故とのこと。これまでに3度も免許停止処分を受けていたそうで、かなり悪質です。

刑罰のある「危険運転致傷罪」は、従来なら飲酒運転による死亡事故というイメージがありましたが、今回は「睡眠障害」が適用されたことで、医療関係者の耳目を集めました。

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