日経平均は小反発、押し目買いで下げ渋る  ソフトバンクグループは5%を超す急落

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 10月10日、東京株式市場で日経平均は5日ぶりに小反発した。為替がやや円高に振れたことが重しとなったほか、オプションSQ(特別清算指数)算出を前にポジション調整の売りも出て、一時2万3300円台後半まで弱含んだ。写真は東京証券取引所で1日撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに小反発した。為替がやや円高に振れたことが重しとなったほか、オプションSQ(特別清算指数)算出を前にポジション調整の売りも出て、一時2万3300円台後半まで弱含んだ。ソフトバンクグループ<9984.T>への売りも全体相場を押し下げたが、大引けにかけては押し目買いが入り日経平均はプラス圏に切り返した。

TOPIXも5日ぶりに小反発。大型株よりも中小型株が選好される一日となり、主力株で構成するTOPIXコア30は0.31%安で取引を終了した。セクター別では鉱業、水産・農林、ノンバンクが上昇率上位にランクイン。化学工業やパルプ・紙、情報・通信、輸送用機器がさえない。

米シェアオフィス運営会社ウィーワークに追加出資し、過半数株式を取得する方向で協議を行っていることが明らかとなったソフトバンクグループは5%を超す下落となった。巨額出資による財務悪化リスクが意識され、日経平均を約64円押し下げる要因となった。

国際通貨基金(IMF)は9日、世界経済見通しを下方修正したと発表。景気敏感セクターへの重しとなったが、東証1部銘柄の値上がり銘柄数は5割を超えた。

しんきんアセットマネジメント投信・運用部長の藤原直樹氏は「直近の上昇局面に乗り遅れた投資家は押し目を待っていた。外部環境に対する不安から本格的にはまだ手が出てないが、恐れるような話がある訳ではない。自ずと買いは膨らんでいくだろう」とみる。

個別銘柄ではほかに、J.フロント リテイリング<3086.T>が大幅続落。9日に発表した2018年3―8月期決算で、本業のもうけを示す事業利益は6.6%増の242億円と堅調だったが、市場の期待に届かなかった。

半面、「物言う投資家」として知られる米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントによる買い増しが明らかになったアルプス電気<6770.T>は反発。日立物流<9086.T>との資本業務提携を発表したエーアイテイー<9381.T>が高い。

東証1部の騰落数は、値上がり1137銘柄に対し、値下がりが894銘柄、変わらずが79銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     23506.04 +36.65

寄り付き   23538.92

安値/高値  23373.54─23589.38

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1763.86+2.74

寄り付き     1767.89

安値/高値    1755.33─1774.45

 

東証出来高(万株) 134506

東証売買代金(億円) 26330.73

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