日本上陸!グーグルスマホ「ピクセル」の全貌

事業責任者を直撃、AIでカメラが大きく進化

――ピクセルのデザインに関して、大画面版の「ピクセル3XL」は、画面上部に「ノッチ」と呼ばれるパーツがあります。ネット上では発表前から、これが大きすぎるという指摘が数多くありました。なぜこのような形になったのでしょうか。

自撮りモードがオフ(上)では狭い範囲しか写らないが、オン(下)では風景を含めて広い写真を撮ることができる(写真:Google)

いくつか説明が必要だ。まず、新機能の「グループ自撮りモード」のために、(前面には)デュアルカメラを搭載している。これはiPhone Xの自撮りカメラより184%広い範囲を自撮りできるものだ。iPhone Xは1つのカメラしか搭載していない(ため、ノッチが小さい)。

さらに(アメリカでもっとも栄誉のある音楽賞の)グラミー賞を受賞した音楽プロデューサーが手掛けたデュアルスピーカーを入れている。従来より大きく質のいい音を出すことができる。

――それにしても、ピクセル3に関する多くの情報が事前にネット上で流れました。

複雑な気持ちだ。多くの人が注目し、わくわくしてくれるのはうれしい。一方で、「ああ!」という感情が沸いたよ。もちろん意図的にグーグルから情報を流したことはない。よく練られたPR戦略と言われてみたかったが(笑)。ピクセルは新しいブランドであり、盛り上がるのはいいこと。だがリークの中にはよくないものもあった。

グーグルがスマホを手掛ける意味

――グーグルというウェブサービスの会社が、ピクセルというスマホを作る意味とは。そして強みはどこにあるのでしょうか。

先ほど話したように、ピクセルは「ベスト・オブ・グーグル」の象徴だ。プラットフォーム企業として培ってきたソフトはつねにイノベーションを繰り返してきた。ピクセルはそれを実装する最初のステップになり続ける。グーグルレンズも最初に提供されたのは、ピクセルだった。ソフトウエアやAIのノウハウを、スマホというハードウエアに注ぎ込んでいる。

単に一つ一つの機能を喧伝するのではなく、たとえばカメラで高品質な写真を撮り、それを(ピクセルユーザー限定で無料で使える)「グーグルフォト」の容量無制限プランに保存し、メモリーを気にしなくてよい、といった写真撮影という行為の始めから終わりまでの体験を提供している。

グーグルフォトの無料化がピクセルの購入理由だという人は少なかったが、ピクセルユーザーは他のスマホユーザーに比べ約2倍の数の写真を撮っていることがデータでわかっている。これはピクセル独自の価値だといえる。

もう1つ重要なのが、最新のソフトウエアやセキュリティのアップデートをつねに受けられるということ。ピクセルには、アンドロイドの最新バージョンがいち早く提供される。毎月のセキュリティ対策プログラムも提供されることが約束されている。

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