日本上陸!グーグルスマホ「ピクセル」の全貌 事業責任者を直撃、AIでカメラが大きく進化
日本発売に時間がかかった理由
――ピクセルを日本で発売するまでに、なぜ2年かかったのでしょうか。
発売1年目から日本発売はずっと頭にあった。世界でトップ5に入る市場であり、なるべく早く発売しようと取り組んできた。ただピクセルのようなプレミアムなデバイスを市場に投入するには、よい製品体験を提供できる確証がなければならない。
初代ピクセルで中心的な機能だったのは(会話型AIの)「グーグルアシスタント」だったが、当時はまだ日本語での提供が始まっていなかった。昨年(AIスピーカーの)グーグルホームを発売し、アシスタントも洗練されてきた。また、ピクセル2に搭載した「グーグルレンズ」(カメラで写したものを検索できる機能)も、初めは英語のみだった。今回ピクセル3の発売に合わせて日本語版の提供を始める。
日本のハードウエアチームの採用を進め、スマホにおける重要機能で日本語がきちんと機能するかを調べる試験も重ねてきた。さらに日本では「おサイフケータイ」が普及している。今回のピクセル3には「フェリカ」を日本限定で搭載したが、フェリカとの協業にも時間が必要だった。この間、決済アプリの「グーグルペイ」は(JR東日本の)Suicaなどカードへの対応を進めた。
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