なぜ藤巻さんは政治家になったのか。松本氏、成毛氏が考える日本を復活させるための秘策とは? 改ページなしでどんどん読み進めるスクロール絵巻を、6話に分けてお届けします。
ヤマダ:10年前の2002年、私が『金融ビジネス』編集部に属していたころ、皆さんにお声掛けをして鼎談企画「東京金融道」を連載しました。そのまとめが、日経BPから出た『トーキョー金融道』。ヤナセさんの編集でございます。
ヤナセ:(本を手に持ちつつ)もうそんな前ですかね。この本、前書き、あとがきを皆さんに書いてもらったんですよね。
ヤマダ: この時は、成毛さんが金融のプロ2人に聞くというテーマで盛り上がったわけですが、今回は藤巻さんが政治の世界に行ったので、何かできないかな、と。
テーマは東京政治道?
成毛:東京政治道ですか?
ヤナセ:東京政治道。いいですね。
藤巻:エッ。そういう話になっちゃうんですか?
ヤマダ:もちろん、そういう話です。それで行きましょう。
藤巻:(ちょっと不安げに)その前にちょっと教えて欲しいんだけど、これは結局どういう仕上がりになっちゃうの?
ヤマダ:仕上がりは、東洋経済オンラインに何かが載る、ということになっております。
藤巻:どういうテーマでまとめるのかな?
ヤマダ:決めていません。
成毛:そうそう何か載る、ということ。
松本:もちろん原稿チェックありだよね?
ヤマダ:ハイ。
松本:なるほど、なるほど。そこは安心、ということですね。
成毛:しかし、中身は何も決めていないけど、載せちゃうことは決まっていますって、無茶苦茶だ。普通じゃない。
松本:いや、この集まりは最初から普通じゃないですからね。
ヤナセ:唯一変わったのは、媒体がウェブ化したことですね。
成毛:(感慨深げに)そうね、確かに。
ヤマダ:『金融ビジネス』もなくなっちゃいましたからね。
松本:あ、なくなったんだ。
ヤナセ:10年前ということでは、あの時、インターネット産業にいたのは松本さんだけですよね。
松本:ほんとだ。
成毛:この本っていつだっけ?
ヤナセ:えーっと、(奥付をみながら)2003年3月ですね。
成毛:僕はそのとき何をやっていたんだろう?
ヤマダ:立ち上げの頃ですね、インスパイアの。
成毛:そうか。立ち上げの頃か。
ヤマダ:マイクロソフトの社長を辞めたのって2000年でしたよね。
成毛:そうそう2000年ですね。それでこれは?
松本:2003年ですって。
ヤマダ:雑誌の連載を先にやっていたので、実際にみんなで集まっていろいろと話をしていたのは2002年ですね。
藤巻:そうそう。
成毛:そうか、そうか、そうか。
ヤマダ:だから竹中プログラムとかやっている時期ですよ。あれは2002年6月でしたから。
松本:そうそう。
藤巻さんのお家芸は変わらず
藤巻:思い出した。冒頭に竹中プログラムとか不良債権処理とか、けっこう出てくるんですよね。
成毛:そうか、そうか。なんか中身を見るのが怖いな。
ヤナセ:この時はハードランディングするべきだっていう過激な議論をしたんですよね。
藤巻:(本をのぞきながら)ボクはマイナス金利政策を主張していたし、円安、株高、土地高を実践すべしと言っていますね。
成毛:いや、それはずっと言っているからね、藤巻さんは。その本の中だけで言っているわけでもないし。生まれてからずっと言っているわけでしょ。
ヤナセ:4000年前から言っている(笑)。
成毛:もう、それがお家芸なんだからさ。
ヤマダ:そういう意味ではまったくぶれてない。その頃は、丸の内にマネックスの本社があったんですね、丸の内のパシフィックセンチュリープレイスビルでした。そこで鼎談をしました。
ヤナセ:成毛さんは来るたびに下を走っている電車のほうが気になっていたという、例のあのビル。
成毛:そうそう。
ヤナセ:「リアルNゲージだ」って喜んでいましたよね。
成毛:ねえ。あれすごかったね。
この10年、何をしてきたか
ヤマダ:さて、本題といいますか、さっそく始めましょうか。まずはこの10年、皆さんが何をやっていたかという点から話を始めてみましょう。この10年を振り返ってください。さら、さら、さらっと。まずは松本さんから。
松本:僕はやっているネタがまったく変わっていないんですよね。
成毛:変わっていないですよね。変わらずに、規模をしっかりと拡大させてきた。
松本:そんな感じです。今は世界12カ所に拠点があります。
成毛:12カ所ですか。それはすごいですね。
松本:オフィスが12カ所にあるんです。海外出張も多いです。この間はヤマダさんと一緒の飛行機だったらしいんですけど。
ヤマダ:そうです。北京行きの飛行機です。そのときに同窓会を思いついたんです。
松本:声をかけてくれないんですからね。あとから「飛行機にいましたよね、見ましたよ」っていうメールが来た。
ヤマダ:いや、だって集中してずっとパソコンやっていましたよ。
成毛:ほー、すごいね。
松本:やっていましたね。実はマネックスは社員の7割がアメリカ人なんです。
ヤナセ:えー、そうなんですか。今、何人いらっしゃるんですか?
松本:1000人くらいですけど。
成毛:なんだかものすごく給料が高そう。人件費の負担がけっこう重いのでは?
松本:そうでもないですよ。
成毛:そうでもないですか。
松本:システムを全部内製というか、自分達で作ろうとしているんですね。アメリカの会社が全部自分達でシステム作っているので。
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