ゴルフで「飛距離」を縮める、間違った習慣3つ 何歳からでも「自己ベスト」は更新できる

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私の教えるスイングは、クラブを横に振るものではありません。

上から下、つまり縦に落とすスイングです。こうすると横振りの反動に対して、下半身を固める必要はなくなります。

まずドライバーのスタンスは肩幅の広さです。不安定に感じるまでスタンスは狭くする必要があります。そんな状態を作ると、脳が安定させようと働いて、スイングまで勝手に安定させてくれるのです。

膝は気持ち軽くゆるめる程度にして、重心は落としません。なぜなら重心は高いほうが安定するからです。平均台を渡るときや綱渡りで、両手を上げるのも同じ理由です。どこにも力感がなく、いつでも動ける状態のアドレスを作りましょう。

(画像:『300ヤードは可能です!』より抜粋)

間違い2:上半身をねじってパワーを溜める

「ボールを飛ばそうと思ったら、足腰を踏ん張って、上半身をねじってトップを作りましょう。すると、下半身と上半身に捻転差ができて、パワーが溜まるのです。この捻転差が大きければ大きいほどパワーも大きくなります。さあ、思い切り、ねじって、ねじって!」

ゴルフ雑誌の飛ばしの特集などには、こんなレッスンがよく登場します。

または、「テークバックでは、腰は45度回して、肩は90度回しましょう。このXファクターの状態による捻転差が、パワーの源ですよ〜!」というような、レッスンもあります。どちらも、身体を積極的にねじることで、パワーを溜めるというレッスンです。

飛距離を伸ばすためならと、歯を食いしばって、バネを絞るように、ギリギリギリと身体を絞ったことはありませんか。はたして、これは正しいのでしょうか?

身体をねじると、当然筋肉は絞られることになって細くなります。解剖学的にいうと、筋肉は太い状態が一番力が出ますから、細くなった筋肉はパフォーマンス、つまり能力が低下してしまうのです。ということは、ねじることでは、パワーは決して生まれない!のです。

(画像:『300ヤードは可能です!』より抜粋)
次ページ身体ごと右を向くと、大きい筋肉が使える状態を維持できる
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