アラフィフ独身女性が迷う無料お金講座の罠

老後が不安なら、何から手をつけるべきか

一方、分母のnは取り崩しの期間(「想定余命年数」)です。退職時の60歳以降95歳まで生きるとしてn=35年とします。

式を計算してみると、「取り崩し可能額(d)」は約42万9000円となります。続けて、下の式のdに代入し、年金額pを入れると、年間に支出できるお金は(y)=152万9000円となります。右の式に入れて12カ月で割ると、鈴香さんの毎月の生活費は約12万7000円とわかります。

皆さんもぜひ計算してみてください。

計算してみるとわかりますが、鈴香さん同様、「うーん、年間支出できる額って、こんなに少ないんだ。結構厳しい」と思った方もいるかもしれません。しかし、アラフィフならまだ退職までに少し時間はあります。決して悲観的になる必要はありません。対策を講じるために、まずは現実の数字を知ることが大切なのです。

「老後の生活費」を増やすには?

では、今後、少しでも老後生活費を増やすためにはどうすれば良いのでしょうか。鈴香さんは少なくとも3つやることがあります。まずひとつ目は「一生もらえる年金」を増やすことです。国民年金は60歳までの加入ですが、60歳まで加入しても40年の保険料納付済み期間がない人は任意加入ができます。

そこで鈴香さんも、保険料納付済み期間が40年に満たないので、①60歳以降も国民年金保険の任意加入をして年金額を増額する。併せて「付加年金」にも加入する。という選択をします。

付加年金は、月額400円の保険料を追加で納めると、加入1年につき年金を年額2400円増やせます。年金を2年受給すれば、元が取れる計算です。

2つ目はもう少し長く働けるようにこれから準備をしていくことです。

好きなことを生かして、少しでも収入を得られれば、貯蓄を取り崩す金額を減らせます。また場合によっては、年金を繰り下げることも検討すると良いでしょう。たとえば、65歳まで任意加入をして、その後70歳まで年金受給を繰り下げれば、65歳で受給する年金額の1.42倍の金額が一生受給できます。繰り下げ受給は、厚生年金だけでも基礎年金だけでも、両方合わせてもできます。

次ページ3つ目の手段とは?
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