「四季報の完全読破」で人生が豊かになるワケ

20年、16万ページを全部読んでわかった真実

興味をもって読み進めると、コメントに「過去最多の年8出店と躍進」と書いてあったが、「8出店」が躍進なのかどうか。前期の店舗数を『会社四季報』に掲載されている【店舗】欄で確認してみると9店舗しかない。つまり店舗は今期ほぼ倍増しており、当然、売上高や営業利益など業績面も伸びている。このことから、この銘柄の将来性を感じとった私はさっそく投資してみることにした。

実際に店舗を訪れてみた

しかし、筆者の期待に反して、株価は下がり続け、しばらく我慢の時期が続く。同社のような小売業の現状を知るには、実際の店舗に行くのがいちばん早い。少し心配になった私はさっそく店舗を訪れてみた。すると、日本製で品質の高い商品がそろっていて、店員たちもイキイキと働いているではないか。手はじめに購入したカバンは今でも愛用している。それぐらい使い勝手がよい。

その後、店舗横の小さな会議室で開かれた、上場後はじめての株主総会に出た私は、谷正人代表取締役CEOの熱い想いやコンセプトに触れ、ますますこの会社を応援したくなった。

我慢強く持ち続けていると、TOKYO BASEの株価は上昇に転じ、2016年2月の安値107円(株式分割を考慮した修正株価)から2018年にかけて10倍以上になった。

もし『会社四季報』をくまなく読破しなかったら、私はおそらくこの銘柄の存在に気づかなかっただろう。

もしかしたら、アパレル業界で10倍に“化ける”銘柄があるなんて思わなかったかもしれない。加えて、今や私がプライベートで着る服のほとんどは、TOKYO BASEのものである。品質の高さはもちろん、応援している会社のつくる服だから、着ていて本当に気持ちいい。「四季報読破」は私の日々の暮らしにも楽しみと潤いを与えてくれたのだった。

ここまで『会社四季報』に対する私の個人的な思いと経験を熱く語ってしまった。以後、『会社四季報』を「四季報」と略して呼ぶことを許してほしい。

次ページきっかけは、先輩の「四季報、全部読んでこい!」
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