ロボアドバイザー手数料1%は高いか安いか 「コストをかけずお金を貯めたい」と思う人に

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ロボアドバイザーの中身についてもう少しだけ詳しく説明しよう。質問に対する回答によって「リスクを取ることに抵抗のない人」、または「多少リスクを取っても大丈夫な人」だと判断されれば、株式の比率が高い資産配分が提示される。もし逆の場合は、債券の比率が高い資産配分が提示される。

そして、その資産配分に基づく運用が開始されるのだが、投資信託を買って運用するものもあれば、ETF(上場投資信託)を買うものもある。

「手数料1%は高すぎる!」という意見は正しい?

筆者も、質問を受けていろいろブログやツイッター上の否定的な意見を読んでみた。すると、明らかにサービス内容を誤って理解したうえでの批判も一部あったものの、おおむね正しい意見が多かった。そのなかで、やはりいちばん多いのは「自分でやればもっとコストは抑えられるのでは?」というものだ。

すでに10年近く前の話になるが、オンライン証券が大手証券会社から個人投資家の株式取引のシェアを一気に奪ってからは、同業間での激しい手数料引き下げ競争が起こった。その結果、すでにオンライン証券における株式売買の手数料はかなり安くなった。取引額など条件次第ではあるが、手数料が無料の証券会社もある。

さらに個別株だけでなく投資信託の世界でも、個人投資家を中心に購入時の手数料が無料の「ノーロード投信」や信託報酬が低い「インデックスファンド」を支持する声がどんどん広がっている。その結果、たとえば主要なインデックスファンドや組成が比較的容易な分散型のファンドであれば、購入時の手数料が無料で、かつ信託報酬も0.2%程度となっている。

そうなると、確かに自身で資産配分を決定し、それに基づいて証券会社でETFや投資信託を購入し、時折自分でリバランス(資産配分を変える)をするほうが、コストは低く済むかもしれない。

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