スベるコンテンツに絶対足りない3つの基本 制約は当然、やらされ感でなく大義を持とう
テレビやマンガ、アニメといったエンタメ業界では馴染みのある「コンテンツ」という言葉ですが、最近ではマーケティング手法としてコンテンツマーケティングが注目されるなど、さまざまな業種や場面で使われるようになりました。
私も現在、エンタメ業界とはまったく無縁な企業からも「うちの商品を売れるようにしてほしい」とか「このサービスを世の中に広める方法を一緒に考えてくれないか」といったご依頼をいただくことがあります。
コンテンツという言葉の普及とは裏腹に、「コンテンツをつくれと上司に指示されたけれど、何から始めればいいかわからない」とか「コンテンツらしいものをつくったけど、うまくいかない」と感じている人は多いことでしょう。
非エンタメ企業の皆さんがつくるコンテンツを目にして「なんかこれ、スベってるなあ……」と感じるとき、私がコンテンツづくりにおいて大切にしている3つの条件のいずれかが欠けてしまっていることがあります。拙著『人がうごくコンテンツのつくり方』でも解説していますが、その3つの条件とは、「目的」「制約」そして「想い」です。
「目的」がなければ、何も決められない
コンテンツをつくるとき、まず何から始めるべきか。それは、「目的を決めること」です。何か商品をつくるにしても、キャラクターをつくるにしても、目的がないままでは、ディテールを決められません。仮に決めたとしても、それはただなんとなく理由なく設定されたものであり、何も伝わらないコンテンツになってしまいます。目的の不在が、コンテンツのスベってしまう原因の1つです。
私がコンテンツをつくるときは、「なぜこのコンテンツをつくるのか」という目的を掘り下げることから始めます。逆に目的さえ明確に決まれば、ディテールや伝え方は「目的」に沿って決まっていきます。
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