「シーリングライト」を再発明するとこうなる 「popIn Aladdin」は新境地を拓けるか?
ポップイン・アラジンの特徴は、シーリングライト用の電極プラグを使うことだ。日本では一般的な鉤爪型の端子をひねって取り付けるプラグだが、実は他国ではほとんど見られないそうだ。
しかし、日本国内であれば”標準”といえる存在である。そこでシーリングライトにディスプレイを内蔵させ、さらにはコンテンツプレーヤーになるよう、ネットに接続してコンテンツを再生する機能も搭載した、プロジェクターを応用した照明型インターネット端末が生まれた。
まずは寝室から
シーリングライト用の照明端子は5キロまでの耐荷重があるため、ここに多様な機能を盛り込むことができる。今後はさまざまな部屋での利用を見込んでいるが、「まずは寝室」というのが程氏の戦略だ。
「リビングルームは、今も昔も”テレビ”という王様が鎮座しているため、そこに追加のディスプレイを馴染ませるのは難しいと思う。可能性があるのは寝室、子ども部屋、キッチンなどほかの部屋だが、情報表示だけでなくコンテンツをゆったりと楽しむとするならば、スタート地点として最適なのは寝室です」
ホームプロジェクターという商品ジャンルのため、どうしても映像作品を楽しむためのデバイスと思われがちで(もちろん、そうした用途でも使われることを想定している)、「画質や明るさはどうなのか?」という議論から入りやすい。
それらが重要であることは確かだが、程氏が考えているのは高画質で映像を楽しむ機器ではない。ピンナップを貼り付けたり、メモを貼り付けるボードを設置したり、あるいは絵画を飾ったりといった壁ではなく、あらゆるコンテンツが自由に愉しめ、配置できる”未来の壁”だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら