「シーリングライト」を再発明するとこうなる 「popIn Aladdin」は新境地を拓けるか?
今年の上半期、クラウドファンディングサイトのMakuake(マクアケ)でもっとも多くの資金を集めたプロダクトが「popIn Aladdin(ポップイン・アラジン)」だ。
単価の高いハードウェア製品ということもあるが、約7500万円を集めて注目を集めた。昨年10月に米KickStarterで集まった資金を含めた約1500万円を合わせた9000万円で開発をすすめ、今年10月から一部の大手量販店舗での販売を開始。11月1日には全国での発売を開始する。
このポップイン・アラジン。いったいどのような特徴を持ったハードウエアなのだろうか。
天井に設置できるのが大きな特徴
このハードウェアは、小型DMD素子(アメリカのTIが開発しているプロジェクター向けマイクロディスプレイデバイス)を用いたホームプロジェクター、Androidを元にしたコンテンツ再生端末、Bluetoothスピーカー、色温度や照明の強さを調整できるLEDシーリングライトを組み合わせた製品だ。
シーリングライト用のアダプタを添付することで、ホームプロジェクターで問題となる設置場所、電源配線などの問題を解決する。誰でも簡単に天井に設置できる点が最大の特徴といえるだろう。
既存技術を組み合わせ、新しいジャンルを開拓した製品という、実にクラウドファンディングらしいアイデア商品だが、製品を開発したのが利用者向けに最適な情報を届けるリコメンドサービスを本業とするpopIn(ポップイン)というところが実に興味深い。
まず、簡単にポップインという会社について紹介しておこう。
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