「シーリングライト」を再発明するとこうなる 「popIn Aladdin」は新境地を拓けるか?
ポップインは東京大学に留学していた中国人の程涛氏が留学中の2008年に起業したリコメンドサービスの会社。オンラインマガジンの記事下の「おすすめ記事」、ショッピングサイトに表示される「こちらもいかが?」といったリンクがあるが、こうした関連情報の抽出と表示を行うリコメンドサービスがポップインの主な事業だ。
現在、国内の800サイトと提携し、パーソナライズされた情報を利用者に提供している。韓国と台湾では、それぞれ2000サイトと提携しているという。このポップインをバイドゥが同社を買収したのが2015年5月のことだった。
なぜポップインは、新しいスマートガジェットを開発しようとしたのか。CEOの程氏に取材してみた。
家族で共有すべき情報をどこに映すか?
「きっかけは、まったく個人的なこと。3人の子どもを育てている中で、自分たちが行っている”個人に最適化した情報を”という、スマートフォン時代に求められているサービスとは真逆のニーズがあるという気付きを得たんです」(程氏)
子どもと一緒に暮らしていると、たとえば「ひらがなを覚えるための50音表」や「時間割」など、さまざまな張り紙……言い換えると、家族全員で共有すべき情報が多くあることに気づいたという。そうであれば、家族で共有すべき情報は壁に映し出せばいい。
そこで、世の中にある家庭向けのディスプレイや小型超短焦点プロジェクターを買い集めてみた。
ところが、「小さな子どもがいる家庭で使えるディスプレイがない」と知り、程氏自身がDIYでさまざまなトライアルをして、ポップイン・アラジンを生み出した。
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