お金がない文系50代でも「医者」になれる方法 社会人は「面接」と「小論文」が有利
「スライディング合格」とは、端的にいうと“周囲の人からは不可能だと思われていた人が、奇跡を起こしたかのような逆転劇で志望校に合格すること”を意味していて、私の造語です。
そもそもスライディングとは、「地面に身体をすり付けて、すべり込む動作」のことで、「目標とする位置に、より早く到達する技術」のことです。
そのため、「スライディング合格」戦略とは、できるだけ最短の道で、どうにかギリギリですべり込んで合格しようというコンセプトの作戦であり、この戦略を、医学部受験をする教え子たちに実践してもらってきました。
多くの受験生は、スライディングをすれば「間に合う」、つまり「大学に受かる」のに、とりわけて医学部受験に関しては、その仕組みの複雑さや偏差値、倍率などにビビってしまい、生徒本人の能力が最大限に活かされないまま、失敗してしまう姿をこれまで私は数多く見てきました。
こうした戦略ミスとも呼べるものは、さまざまな局面で発生しています。たとえば、傾斜配点や合格最低点のことを考えずに、ただただ難易度の高い講義にしがみついたり、レベルの合わない参考書や問題集に振り回されたりする受験生は実にたくさんいます。結果、本来の目標からズレた方向で受験勉強を続けてしまい、受験に失敗してしまうわけです。
これは、非常によくある話であり、多くの不合格者に見られるパターンです。
補欠で繰り上がり合格できればいい
実は、「医学部に合格する」という目的を達成するために、最初から、高い偏差値を目指して(すべての問題でまんべんなく得点できることを目指して)勉強をするのは得策ではありません。
「補欠で繰り上がり合格できればいい」を最優先の目標に設定して、勉強を始めることが大切なのです。実際は、それで十分、合格に届くからです。
ちなみに、杏林大学の医学部に受かった私の生徒だったOさんは、翌々日に入学式を控えた3月30日に、補欠繰り上がり合格をしました。これなど、まさに、ぎりぎりですべり込んでの危険な合格ですね(苦笑)。意図していなかった結果とはいえ、これも立派な「スライディング合格」だと思います。
「スライディング合格」戦略というのは、「どうにかして1大学だけにでもギリギリで受かれば、それで結果オーライ」という考え方です。
そのため、私の下に集まってくる生徒のほとんどは、「ギリギリでいいから医学部に受かりたい!」という気概の子がほとんどになります(笑)。
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