「作文」が書けない子に教えたい3つの言葉 繰り返すことで作文がスラスラ書けるように

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こうした「WHY」を中心にした問いをいくつか続けていくと、「きのう、ぼくはどうぶつえんでライオンを見ました」という状況の説明だけだった20字ほどの文が、瞬く間に200字、300字の文章となり、行動や心境の変化を書くことができるのです。

行動や変化こそが物語を紡ぐ核になります。状況を説明する4W1Dに「WHY」を問いかけることで、子どもたちの観察がそれぞれの個性として発揮されます。基本の型から始めたとはいえ、カルチャーセンターで教えた子どもたちが書いた文章には、一つとして同じものはありませんでした。それぞれの視点で見事な作文に仕上がったのです。

日記だけでなく、読書感想文も同じです。一番興味を持ったところがどこだったのかを4W1Dに沿って、まず骨の部分を書きます。そこに「WHY」を問いかけて、肉付けしていけばいいのです。

書けるようになるには訓練が必要

言葉を自在に操って、自らの考えを展開するには、それなりの訓練が必要です。日本語を母語にするからといって、何もせず文章がすらすら書けるわけではありません。テレビで野球を見ていても、それだけで投球フォームやバットスイングが身につくわけではありません。基礎を勉強しなければ、楽しさも理解できません。

『クレオとパトラのなんでナンデさくぶん』(書影をクリックするとアマゾンのサイトへジャンプします)

作文を書く基礎を教わらないまま、大学生になり就職活動に入る。自らを客観的に見る訓練がないため、それを文章にしてプレゼンテーションできない。その結果、エントリーシートの選考で弾かれ、希望の仕事に就けない。採用にも長くかかわってきた筆者は、そうした若者をたくさん見てきました。それが前著『マジ文章かけないんだけど』を書いたきっかけでもあり、今回の『なんでナンデさくぶん』にも通じているのです。

文章を書くことは、観察し、驚きを見つけ、考えることです。これがステップ1からステップ3への手順に当てはまるのです。実は新聞記者もこうしたステップを踏みながら取材をし、記事を書いているのです。手法は変わりません。

文章を書くということは、思考を鍛えることでもあります。好奇心に紐づいた論理的な思考の先に、発想力が育まれ、直感力が育ちます。どうぞ、文章を書くことは楽しいんだ、ということを夏休みの宿題を通して、子どもたちに教えてあげて下さい。それには、子どもたちの好奇心を揺さぶることです。その道具として3つの「まほうのことば」を用意しました。何度も口ずさんでいれば、そのうち自然に身につくようになるはずです。

前田 安正 未來交創代表、文筆家、文章コンサルタント

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まえだ やすまさ / Yasumasa Maeda

早稲田大学卒業、事業構想大学院大学修了。大学卒業後、朝日新聞社入社。朝日新聞元校閲センター長・元用語幹事などを歴任。ことばや漢字に関するコラム・エッセイを十数年執筆していた。著書は 10万部を突破した『マジ文章書けないんだけど』(大和書房)など多数、累計約30万部。2019年2月に文章コンサルティングファーム 未來交創株式会社を設立。「情報としてのことばを伝える」をテーマに、企業・自治体で広報文の研修・文章コンサルティングなどを展開。文章コンサルタント養成講座「マジ文アカデミー」も開催。

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