健康管理がヘタな人はPDCAがわかってない 仕事のスキルと共通する普遍的な回し方

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仕事も健康管理も検証→改善がポイントです(写真:Sqback/PIXTA)

ビジネスパーソンにとって健康管理は、仕事でつねに高いパフォーマンスを発揮し続けるために欠かせない要素のひとつです。

「仕事で最高のパフォーマンスを上げるには、健康であることが大前提」

「組織に健康な人が多いほど、チームのパフォーマンスは高くなる」

という意見はもはや当然のように浸透しています。健康管理を経営課題としてとらえる「健康経営」という言葉を聞くことも多くなってきました。

いまの世の中は、さまざまな健康法やダイエット手法などの情報が至る所で手に入り、健康志向の高まりに応じるように、フィットネスジムや健康関連のIoTなどのインフラも充実してきています。しかし、こんなに恵まれた社会環境でも、十分な健康状態を作れない人がまだまだ大勢います。

「健康になんかなりたくない」という人は、おそらくいないでしょう。しかし多くの人は、「これではいけない」とわかっていながらも、不摂生な生活を送ってしまいがちです。拙著『MBA式 健康防衛』で詳しく述べていますが、健康管理がしっかりとできる人と、そうでない人の差は、どこにあるのでしょうか?

明確な目的意識が必要

私は、企業研修の講師として、年間5000人以上のビジネスパーソンに出会います。そうした日々の中で感じているのは、健康管理ができる人は「自分の健康を維持しなくてはいけない理由」が自身の中に明確にあり、健康維持という「目標」をつねに意識して行動しているということです。

仕事においては大半の人が、KGIやKPIなどの数値目標に向かって、プロジェクトや自分のタスクの進捗状況などをしっかりと把握したうえで、計画立った行動をとっています。目標達成を目指して効果的に行動するために、日々問題点を洗い出し、必要に応じて行動を改善するなどと、順序良くPDCAを回しています。

次ページところが「健康管理」となると…
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