「道の駅」の食べログ評価はなぜ低いのか 全国に1000以上ある道の駅を徹底調査
全国に広がっている道の駅だが、「3つの機能」を持つことが設置の条件になっている。
第一に、休憩機能として、24時間、無料で利用できる駐車場・トイレがあること。第二に、情報発信機能として、道路情報、地域の観光情報、緊急医療情報などを提供していること。最後に、地域連携機能として、文化教養施設、観光レクリエーション施設などの地域振興施設があることだ。
こうした条件をクリアしたうえで、市町村またはそれに代わる公的な団体が設置し、登録は市町村長からの申請を受け、国土交通省が行うことになっている。
道の駅の食べログでの評価は?
3つの機能の中でも、「休憩機能」がいちばんの役割であるが、では、道の駅のレストランはどう評価されているのか。食べログデータから分析してみよう。
食べログでは、3.50点以上の店が「多くの食べログユーザーから人気があり、満足できる確率の高いお店」とされている。しかし、食べログ掲載の道の駅に関連するお店1014カ所の中で3.50点以上の駅はたった8駅しかない。また、平均点は3.06点、中央値も3.06点であった。全体的にあまり評価が高いとはいえないだろう。
昼の予算で利用金額を確認すると、1000円以下が全体の85%を占めた。1000円台は13%、2000円台は2%、3000円以上は0.5%だった。
また、夜の予算では、全体の9割が「-」(該当なし)だ。夜間も営業をしている道の駅が少ないことが影響しているものとみられる。
車での来訪が多いため、アルコール飲料が頼めず客単価が低い傾向になるのは理解できる。ただ、そうした事情を考慮しても、道の駅での食事では客単価が低いことがデータで明らかになった。
また、道の駅で最初に表示される料理ジャンルを調べてみると、全体の6割が「その他」である。いわゆるドライブインでメニューの種類は多いが、何料理かに特化した専門店は少ない状態といえよう。
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