復帰直後の相手投手は当時、西武ライオンズの松坂投手。
当時の彼のあの速球を相手に、初めての打席に立つときはさぞや死球への恐怖心やケガのフラッシュバックがあっただろうと思われるかもしれませんが、心はスーッと平静でした。
たった1回の死球よりも、それまでの人生で立ち続けてきたバッターボックスでの経験が、自分を冷静にさせてくれたのだと思います。
ここでも冒頭にお話しした、“経験が何よりもの戦力になった”と言えます。皆さんももし、どうしても成功させたい仕事や事柄があるとき、まるで習慣のようになるくらいまで経験を積まれるのがいいと思います。経験はかならず自分を助けてくれるでしょう。
シーズン後半のペナントレースを徹底解説
そして、今シーズンのプロ野球のお話です。
セ・リーグは首位の広島カープにマジックが点灯し、3連覇がますます現実味を帯びてきました。
シーズン前半、鈴木選手や丸選手が故障で離脱していたときも代わりの選手がそこをカバーし着々と勝ち星を挙げてきましたが、故障者が帰ってきたシーズン中盤以降も、投打がガッチリ噛み合い、横綱相撲を続けていますね。
打撃での心配事と言えば、田中選手・菊池選手の打率が上がらず、昨年よりも出塁率を落としている状況ということ。しかし、この二人は二遊間の守備での貢献度が高く、たとえ打てなくてもそれを補うだけの守備面での強みがあります。やはりカープに付け入る隙はない。
では、カープだけ何故強いのか。
故障者を補えるだけの戦力の秘密を一言で言うなら、12球団トップクラスの練習量に加え、やはりスカウティングの目利きの賜物だと思います。いやはや、強い。
カープ以下、2位、3位のクライマックスシリーズ(CS)争いは依然混戦状態を極めています。8月19日試合終了時点で、2位ヤクルトスワローズから6位中日ドラゴンズまで6ゲーム差の中でひしめき、シーズン終盤までこの団子状態が続きそうな気配です。
こうなれば消化ゲームもなくなるので、ファンの皆さんはドキドキしながらより長く、緊張した試合を楽しめるのではないでしょうか。チーム側は大変だと思いますが、それを制する者が勝ち残る。ルールはシンプルです。
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