さらに、人工流れ星で基礎科学の発展に貢献できることも岡島氏を突き動かした。流れ星が発生する高度約60キロメートルにある高層大気のデータは観測・分析が進んでおらず、流れ星を放って大気の状態を観測することで物理学の発展につながるという。
「高層大気のデータは取りづらく、大気の研究のために流星を研究する人もいる」(岡島氏)。流れ星をエンターテインメントとして売り込むだけでなく、観測や分析を行ってデータを研究者に提供することも想定している。
JAXAのイプシロンで打ち上げ予定
ALEの流れ星事業はJAXA(宇宙航空研究開発機構)の「革新的衛星技術実証プログラム」の候補に採択されている。最初の人工衛星もJAXAのイプシロンロケットに載せて打ち上げる予定だ。
一方で、ロケットを打ち上げるJAXAはALEに対して安全性に関する特別な説明を求めた。宇宙空間で意図的に物体(金属粒)を放出するという前例のないことだからだ。人工衛星が運用可能か判断するJAXAの審査では安全に正しく金属粒を放出できる設計であるかなど、流れ星放出に関する特別な審査項目も設けられた。
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