眉村ちあきがスーパーアイドルを目指すワケ 「立ってるだけでファンを失神させたい!」

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堀越氏からのメールを見た眉村さんは最初、手の込んだ詐欺メールだと思ったそうだ。このテレビを介した偶然の出会いが、トイズファクトリーとの仮契約に進んでいく。

「ゴッドタン」を通して圧倒的な歌唱力と、今や一部では「天才」とも評さる楽曲のセンス、独特のキャラが世に広まると、知名度は急上昇。さらに、「有吉ジャポン」(TBS)やAbemaTVに出演したことで、ファンの数もうなぎ登りで増えていった。それが、8月4日、新宿LOFTでのワンマンライブのチケット完売につながっていく。

今や、半年前まで観客動員数5人だった彼女の元にたくさんの出演依頼が舞い込む。そして、「株式会社 会社じゃないもん」には6人のスタッフが集い、彼女をサポートする。

「22歳で自立」は最初の一歩

眉村さんは今年22歳。

18歳の時に両親とした「同級生が社会人になる22歳までに絶対になんとかする」という約束は守れそうですか?と聞くと、眉村さんはニッコリとほほ笑んだ。

確信の先に彼女が見つめる目標は、武道館や東京ドームですらない(撮影:梅谷秀司)

「私が22までにって言ったのは、収入の面で自立するからっていう意味です。今の会社の儲けを考えると、達成しました。でも私が売れるのは当たり前なんですよ」

そうだ。高校生の時から「絶対売れる」と確信していた彼女にとって「22歳で自立」は単なる最初の一歩にすぎない。

彼女が目指すところは、武道館や東京ドームですらなかった。これからの目標を訪ねると「今の目標は、立ってるだけでエンターテインメントになることです」と言った。

「マイケル・ジャクソンのライブで、舞台の下から飛び出してきた後、何分も動かずに止まっているっていう動画、見たことありますか? そういうパフォーマンスなんだけど、その止まっている間にファンが何人も失神するんです。それがスーパーアイドルだと思いました。存在自体にとんでもない価値がある。私も、そんなスーパーアイドルになりたい。立ってるだけでファンを失神させるアイドルが日本から出た、と言われたいですね」

眉村ちあき「ピッコロ虫」
川内 イオ フリーライター

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かわうち いお / Io Kawauchi

1979年生まれ、千葉県出身。広告代理店勤務を経て2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年夏、バルセロナに移住し、スペインサッカーを中心に各種媒体に寄稿。2010年夏に帰国後は、編集者としてデジタルサッカー誌編集部、ビジネス誌編集部で勤務。2013年6月より、フリーランスのエディター&ライター&イベントコーディネーターとして活動中。スポーツ、旅、ビジネスの分野で輝く才能やアイデアを追って各地を巡る。

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