眉村ちあきがスーパーアイドルを目指すワケ 「立ってるだけでファンを失神させたい!」

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奇行がなくなったことでもともとの歌唱力と楽曲が際立つように(撮影:梅谷秀司)

このイメージチェンジが功を奏した。眉村さんは昨年、とにかく顔を売ろうとがむしゃらに営業し、426本のライブに出た。奇行がなくなったことでもともとの歌唱力と楽曲が際立つようになったと同時に、場数を踏んだことでメディアにも眉村ちあきの名が少しずつ知られるようになっていったのだ。

この時、まだ微風にすぎなかった追い風を鋭敏に感じ取ったのだろう。現在のスタイルに変えてからまもない昨年12月、眉村さんは新宿LOFTを予約した。それは、目をつぶってステージからファンもまばらな客席にダイブするようなものだったが、その後先を考えない大胆さが眉村さんらしいともいえる。

さらに2017年12月22日には、烏山区民会館で自身が代表を務める会社「株式会社 会社じゃないもん」の設立を発表。これも特に深い狙いがあるわけではなかった。

「ゲロ」をテーマにした即興

「アイドル業界でバコーンッ!っていきたかったから、なんか話題になるかなと。わぽさんと一緒に司法書士のところに行って、2週間以内に作ってと言いました(笑)」

本人は「これも奇行」だと認めているが、アイドルが起業することと、ライブで靴下やパンツを投げるのとは社会的なインパクトの次元が違う。さらに、ライブやイベントで「株引換券」を1万円で販売したり、株主総会を開いたことで、話題を呼んだ。

こうしてキャラ、歌、プラスαで注目を集めるようになってから届いたのが、テレビ出演のオファーだ。2018年6月9日深夜の「ゴッドタン」(テレビ東京)「このアイドル知ってんのか!? 2018」に登場。名だたるタレントを前にして「ゲロ」をテーマにした即興ソングを高らかに歌い上げて喝采を浴びた。

このテレビ出演は、さらに眉村さんを勢いづかせることになった。たまたまテレビを見ていたトイズファクトリーの堀越勝也氏の心を動かしたのである。

「テレビを見てその日のうちにメールしました。これはすぐ連絡しないと、と思って」

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