18歳・地下アイドルがハマった「うつ」の隘路

悩み、苦しみ抜いた彼女が自ら明かす真実

「いつまでこんな生活が続くのか。人生とはずっとこんなものなのか――。退屈と絶望だけがありました」(写真:平山 訓生)
「地下アイドル」という職業がある。 マスメディアへの露出よりも、ライブを中心に活動しているファンとの距離が近いアイドルの総称だ。そんな地下アイドルという独特なサブカルチャーを生み出した現在の若者たちの実相に迫った『職業としての地下アイドル』。著者であり、現役地下アイドルの姫乃たまさんが、自らの体験談を綴ります。

私は社会で生きていけない人間なのかもしれない

先日取材中に、「姫乃さんは地下アイドルになったことで居場所を見つけたって言う割に、生きづらそうですよね」と対談相手から言われて冷やっとしました。そのとおりだけど、理由を話す気になれなかったからです。

私にとって、中学時代は生きづらさの塊でした。誰ともかみ合わない会話や、集団行動への嫌悪感からは、自分の社会性のなさを突きつけられるようでした。

大人になっても私は社会で生きていけない人間なのかもしれない。

あの頃の恐怖は、大人になって居場所を見つけた今でもぬぐいきれません。私はいまだに手放しで安心することがなく、何年もその思いを文章にすらできずにいました――。

中学生のときは何もかもすべてがダメ、という感じでした。

入学してすぐ私は、同性の先輩たちから「生意気」と言われるようになりました。年齢が1つ違うだけで、こんなに人に対して強く当たっていいものかと思うほど罵倒されました。全校生徒合わせても120人くらいしかいないような小さい中学校で、私の印象は最初から最悪でした。

同級生とは、オタク気質の子としゃべることが多かったけれど、私はアニメにもボーイズラブにも興味がなかったので、肝心なところでわかり合うことができませんでした。私はヒップホップが好きで、ずっと「妄走族」というグループの『PROJECT妄』というアルバムをお守りのように聴いていました。いまでも聴いています。

私の上履きは当然のことのようにしょっちゅうなくなりました。3足目がなくなったときに、見かねた先生から「外履きで授業を受けていいぞ」と言われましたが、それはそれで悪目立ちして肩身は狭くなるばかりでした。いつまでこんな生活が続くのか。人生とはずっとこんなものなのか――。退屈と絶望だけがありました。

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