眉村ちあきがスーパーアイドルを目指すワケ 「立ってるだけでファンを失神させたい!」

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今では「弾き語りトラックメイカーアイドル」を自称している彼女だが、ソロになったばかりの頃は迷走していた。アイドルグループ時代から眉村さんを知る、阿佐ヶ谷家劇場のオーナー、わぽさん(現:株式会社 会社じゃないもん 取締役 石阪氏)はこう振り返る。

「最初、ソロを始めた時はぜんぜん面白くなかったんですよ。今とは違って、いわゆるステレオタイプのシンガーソングライター風なスタイルでやってて」

ソロになったばかりの頃は自身にも違和感を抱いていた(撮影:梅谷秀司)

眉村さん自身も、「女の子の気持ちを歌った曲です」と紹介して歌う自分に、違和感を抱いていた。なにより楽しくなかった。だからかもしれない。その当時、彼女のファンは2、3人しかいなかった。

せっかくソロになったのに煮詰まっていた彼女の転機になったのが、バンド「どついたるねん」の弾けきったライブだった。

「ライブを見て、爆笑しちゃったんですよ、バカすぎて(笑)。歌詞もめちゃくちゃだし、お尻を出したりして。もう、自分の悩みとか一気に忘れちゃって、その時に、こんなふうな元気づけ方もあるんだって思ったんです。歌で心に響かせようじゃなくて、私もそっちがいい。こんなにふざけてもいいんだ、わたしもふざけたい、ふざけちゃおうって!」

426本のライブ

「どついたるねん」と出会ってから、眉村さんはより自由に曲を作り始めた。ライブでも、いわゆる「アイドル」のイメージを壊すようなパフォーマンスを始めた。脱いだ靴下を客席に投げた。10枚重ねて履いた見せパンをその場で脱いで客席に放った。酒に酔って赤ら顔でステージに立ったこともある。ところがある日、ふと冷静になり、「なんか違う」と感じた。

「奇行で目立ったとしても、奇行がなくなったら、私にはなにも残らない」

それから、原点に立ち返った。

「注目を集めたいなら、いい曲を作るしかない。結局はそこにたどり着きました」

この気づきを得て以降、目立つ為にだけやっていた過激なパフォーマンスは封印。より一層、曲作りと歌に力を注ぐようになった。

それがちょうど1年ほど前の出来事だ。

次ページイメージチェンジが奏功
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