子供が「正しいお金持ち」になる3つの質問

「お金」とは、結局のところ何なのだろうか

質問の答えはこのあとすぐにするとして、その後、霞が関にやってきた子供たちは、チョコレートができるまでを描いた絵のスライドを見ながら、1枚100円ちょっとの板チョコが、自分たちの手に入るまでに、どれほど多くの人たちの労働に支えられているのかを知ります。

「みんなにおいしいチョコレートを食べてもらいたい。みんなに喜んでもらいたいと思って、たくさんの人が一生懸命仕事をしているんだね。たった1枚100円のチョコレートで、世界がつながっているんだよ」

お金とは「人からの感謝のしるし」

岡本さんが続けます。「お金は感謝のしるしだよ。お金は人から感謝されることで稼ぐことができます。『はたらく』というのは、はたの人(他人)を楽にすること。周りの人を楽にすること。楽にしてあげられるから、みんなに感謝されて、感謝のしるしのお金が手に入るんだね」

そうです。岡本さんが小学生にお話をしている中にあるように、冒頭の質問の答えは、「お金は感謝のしるし」です(ハッピー・マネー®ワークブックより)。

そんな岡本さんの言葉を聞きながら、私は、「子供たちは、どう感じただろうか?」と考えました。大人は、「お金は大事だ」とは思っていても、一方では、現実としてなんとなく「汚いもの」というイメージもあります。そうした「大人が抱くイメージとは違う、お金の価値を感じてくれればいいなぁ」と思いましたが、岡本さんの説明こそ、本当にわかりやすくお金の素晴らしい価値を伝えるものです。

岡本さんは「ハッピー・マネー®・ピッグ」という「4つのお金の出入り口」を持ったアメリカ生まれのブタさんの貯金箱(ピギーちゃん)を相棒にして教えます。

4つのお金の出入り口とは「SAVE(貯める、貯蓄する)」「SPEND(つかう、消費する)」「DONATE(寄付する、譲る)」「INVEST(投資する、増やす)」です。お金をこのように4つに分けて考える、「しあわせ持ちになれるハッピー・マネー®四分法」を子供たちに教えています。

大きな画用紙の「しあわせ持ちになるハッピー・マネー®四分法」には、「自分が幸せになるためにお金をどう上手に使えばいいのか」「もっと幸せになるために我慢してお金を貯めることがいかに必要か」など、色とりどりの絵と言葉で描かれていました。また、家族や友人や困った人のためにお金を譲ったり、良い行いをしたり、人のために働いたりすることなどがいかに大事なことかを教えます。おかげで、子供たちは、お金を有効に使うことで自分の人生により確かな目標を持ったり、楽しく生きることができるということにも、自然に考えをめぐらせているようでした。

子供たちの素直で、前向きな考えや気持ちを聞いてとても嬉しく、頼もしく感じました。暑い夏の日の子供たちのためのお金のワークショップ@霞が関は、同伴した保護者の方々にとっても、子供の金銭教育を考えるよいきっかけになったのではないかと思います。

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