党首討論の「夜・隔週」開催は改革の第一歩だ 超党派の改革派議員が語る「国会改革」の要点
馬場:これはわが党(日本維新の会)の遠藤敬国対委員長が議運の場で、しつこいくらい訴えてきたことです。わが党としては政調の部会などで完全ペーパーレス化になっています。ご年配の方が最初は戸惑いますけれども、慣れてくると、すぐに使いこなします。
今はもうスマートフォンの時代だから、そういう道具を使う素地はある。やり出せばできるんです。まずは限られた分野で始める、ということで10カテゴリーのうち2カテゴリーをペーパーレス化しました。これを徐々に広げていけばいい。
コスト削減効果も小さくない。すでに行った2カテゴリーは年間数千万円単位の削減ですけれども、数十億円単位になるカテゴリーもある。そこもできれば大きい改革になると思います。
浜田:馬場さんがおっしゃったことは重要な点だと思います。段階的に、たとえば5年とか10年かけて進めていくべきことです。あと参議院も一緒にやらないとダメ。それと同時に霞が関の各省庁も対応していかないといけない話です。衆議院が起爆剤になって、そういうような行政全体の効率化を勧める計画を立てていく専門の機関が必要になってくるかもしれない。
コスト的にも、「ここまでやれば、これだけの削減になるんだ」ということをきちっと打ち出せれば、国民の皆さんからも理解を得られるはずです。
泉:ただし、ペーパーレス化ということの反対側には、タブレット等々を活用するためのシステム投資が出てくる。その費用については、ぜひご理解いただきたいことです。
議会のIT化は当たり前
――これはさすがに反対する議員もいないのでは?
笠:こういうものは得意な人もいれば不得意な人もいるわけで、私もあまり得意なわけではない。嬉しいかといえばそうではないかもしれない。でも導入されればやるわけです。そう考えると、「そんなものは絶対やめろ」「けしからん」なんて言う人はあまりいないと思います。
馬場:地方議会はどんどん進んでますからね。議会のIT化は当たり前。みんなもうタブレットを使っています。
――議会のIT化が進むと、国会での論戦の見え方も変わるかもしれません。モニターに資料を映し出しながら議論をすれば、理解も深まります。
泉:実際、委員会質疑ではデータや図表を使う機会は増えており、図表を大きく印刷したボードを使う人は増えている。今はわざわざ紙に印刷して大きなボードを作り、それをテレビカメラのほうに向けたりしているわけですが、モニターに映し出すようにすれば、よほど伝わりやすいですよね。
浜田:全部を理想的な形にまで変えていくのはかなり大変なことだと思います。ただ、一歩一歩進めないと続かないので、そこをやろうとしているわけです。すぐには結果が出ないかもしれませんけれども、確実に前に進めていければ、と思います。
――3つ目の女性議員の代理投票については?
浜田:女性の議員の方からの発議として、この提案があった。「なるほど、言われてみればそうだな」という視点であり、反対をする人はいないでしょう。
笠:これについては、先ほど指摘があったように長期入院等をしている場合にも、合わせて認めることはできるかもしれない。
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