『自分の評価を下げてでも、新人育成に励むべきですか』(26歳男性) 城繁幸の非エリートキャリア相談
終身雇用の崩壊、成果主義の導入などにより、日本人の「働き方」は激変。その結果、自身のキャリアに迷えるビジネスパーソンは増えていくばかりだ。これまでの古い「昭和的価値観」から抜けだし、新たな「平成的価値観」を身に付けるためにどうすればいいのか。日本の人事制度を知り尽くした城繁幸氏が、あなたの悩みにお答えします。
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『自分の評価を下げてでも、新人育成に励むべきですか』(26歳男性)
<相談者の悩み>
いつもお世話になっております。ベンチャー企業に勤める26歳男性です。
質問の題名は「新しく入社した人への教育について」です。
当社はベンチャー企業であるため、当然、完全な成果主義です。在業務拡大中のため、人員を増やしています。しかし、売り手市場のため即戦力となる人が入社するのは難しいというのが実情です。そこで、新しく入社した方に対しては、一定期間は、それなりに業務内容等を指導していく必要があります。
しかし、成果主義は自分が何をしたかによって評価されるので、新しく入社した方を指導するよりは、最初から自分でやった方が評価は高くなります。
ただ、そうすると、新しく入社した方にとってはいつまでも雑務ばかりでやりがいもなく、スキル向上にもつながらないため、離職率が高まることが予想されます。
こういった場合、自分の評価を下げてでも、新しく入社した方への指導を重視すべきでしょうか。ご意見をお願い致します。