ベンツ「Aクラス」がセダンを追加する理由 客層広げ、あらゆるクラスでプレミアムに

✎ 1〜 ✎ 26 ✎ 27 ✎ 28 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

このボディを採用したことで、トランク容量は420Lを確保。ハッチバックのAクラスの370Lよりも50L多い容量を実現している。加えて室内空間でもクラス最高のレベルを実現しており、特に後席空間のゆとりは以前のCLAよりも広いものを実現しているのは間違いない。

また同時にこのセダンボディでは空力性能向上にも力が入れられており、Cd値は0.22と、これまでのCLAを凌ぐ数値を実現すると同時に、生産車では世界で最も優れたCd値を持つ1台となっている。

使用するプラットフォームはハッチバックのAクラスが用いている新世代のアーキテクチャであるMFA2。そして搭載エンジンのラインナップは、ガソリンモデルがルノーと共同開発による新エンジンである1.4Lの直列4気筒直噴ターボを搭載した「A200」。そして本国ではこのほかに、ハッチバックのAクラス同様に1.5Lのディーゼルモデルが用意されている。トランスミッションは、1.4Lのガソリンに組み合わせられるものは新規開発された小型軽量の7速ツインクラッチ式の7G-TRONICとなっている。

後席空間のゆとりは以前のCLAよりも広いものを実現している(写真:ダイムラー)

またシャシーに関してはリリースにアナウンスはないものの、16~19インチのタイヤを履くという記述があることから、サスペンション形式等はハッチバックのAクラスに準ずるものとなるだろう。つまりフロントはマクファーソンストラットで、リアは装着されるホイールに応じて違いがある。16~17インチ装着車はトーションビームで、18~19インチ装着車はマルチリンクとなるだろう。

安全装備は

そして安全装備に関しても、ハッチバックのAクラスに準ずるものが採用されている。

これは最近のトレンドであるADAS(運転支援)を含んだもので、上級のEクラスやSクラスと同じ装備が与えられる。たとえば前走車との距離を一定に保ちアクセル/ブレーキ/ハンドルをクルマの側で操作するアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックは、ステアリング・アシスト付きを装備。さらにウインカー操作だけで車線変更する機能“アクティブレーンチェンジアシスト”も採用された。これらはすでに、ハッチバックのAクラスで採用され、欧州Cセグメントの中で見て最も充実した内容であり、当然今回のセダンにも同じものが入るわけだ。

さらにAクラスでは、メルセデス・ベンツとして初めてのまったく新しいマルチメディアシステム、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)を採用して大きな話題を呼んだが、これも今回のセダンで同じように採用されている。

次ページインテリアも…
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事