ダイハツ「ミラトコット」乗ってわかった実力 「女性向け」感漂うが旧車テイストも持ち味

✎ 1〜 ✎ 27 ✎ 28 ✎ 29 ✎ 最新
拡大
縮小
6月25日に発売されたダイハツ工業の新型軽自動車「ミラトコット」(撮影:伊藤 ひろし)

6月25日に発売されたダイハツ工業の新型軽自動車「ミラトコット」。その名前からもわかるように、ミラシリーズの新規車種ということになる。といっても、すでに「ミラ」という名前の車種は2018年3月をもって終了してしまっており、そのポジションは「ミライース」がカバーしている。ミラトコットもミライースがベースとなって生まれた。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

そんなミラトコットは、肩ひじ張らず、自然体でいられる一台として「エフォートレス」をキーワードに「盛る」ことから「シンプル」へと発想を転換し、ダイハツの女性社員が中心となって開発されたモデルだ。もともとエフォートレスとはファッション用語であったが、マツダも努力を要しない走行状態を「エフォートレス・ドライビング」呼ぶなど、クルマ業界でも使われるようになってきたワードである。

ベースとなったミライースと同じくダイハツのエントリークラスを支える車種とはなるものの、運転に不安を感じるユーザーに対しても安心、安全を感じてもらえるようなクルマに仕上がっている。

シンプルながら愛着の持てるエクステリアデザイン

ミラトコットのエクステリアデザインは、極力加飾を拝したシンプルなデザインで、ともすると安っぽい印象を持たれてしまう恐れもある。実際、発売前に販売店関係者へ写真を見せたところ「こんな見栄えの悪いクルマは売れない」という意見が出たほど。確かに写真で受ける印象は、“旧共産圏のクルマのように面白みのないデザイン”となってしまうが、実車を見てみると意外と凝ったキャラクターラインを持った車種であることがわかるのだ。このように写真と実車の印象が大きく異なる車両なので、できることならすべての人に実車を見てもらいたいと個人的に思う。

次ページ内装はシンプルながら安っぽさは皆無
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT