ベンツ「Aクラス」がセダンを追加する理由

客層広げ、あらゆるクラスでプレミアムに

これまでは歴史と伝統ある高級車ブランドだったが、新世代コンパクト群によってカジュアルで若いブランドという側面を築き上げたわけだ。

カジュアルで若いブランドという側面を築き上げた(写真:ダイムラー)

それだけに先日登場した新型Aクラスから始まり、今回のAクラス・セダンと続く次世代コンパクトモデル群においても、ブランドの成長とラインナップの拡大において、一層の期待が持たれている。

先にアメリカ市場の話が出てきたことからもわかるように、今回のAクラス・セダンは主に北米マーケットでの市場拡大を筆頭として、全世界的に販売台数を増やしていくための重要なピースである。中国もセダンが重要なマーケットだが、ここには既に専用のAクラスLセダンを送り出して対応し、今後は北米を中心に台数を稼ぐのは間違いない。実際にこのAクラス・セダンの生産は、メキシコのアグアスカリエンテ工場とドイツのラシュタット工場の2拠点で生産される予定となっている。

つまりこれまでの新世代コンパクトとしてアメリカ市場を拡大し、メルセデス・ベンツのイメージを良い方向へと変えたCLAの後を継いで、Aクラス・セダンはさらに販売台数を伸ばすための役割が与えられる。アメリカではコンパクト・セダンは根強い人気があり、市場もしっかりとあるため一定以上の販売台数を見込むことができるわけだ。

ラインナップはさらに隙間が埋まる

またAクラス・セダンを送り出すことによって、メルセデス・ベンツのラインナップはさらに隙間が埋まっていくことになる。

これまでセダンは「Cクラス」「Eクラス」、そして「Sクラス」というヒエラルキーでラインナップされてきたわけだが、そこに末っ子としてAクラス・セダンが置かれることになる。そしてこれによって、他メーカーと比べた際にあらゆるクラスでプレミアム・セダンを要するメーカーとしての存在価値も手にすることができるというわけだ。

ボディサイズでまず注目は…(写真:ダイムラー)

Aクラス・セダンのボディサイズでまず注目は、ホイールベースが2729mmとなることだろう。これはもちろん、先に登場している5ドアハッチバックのAクラスと同じだ。

3サイズは全長4549mm×全幅1796mm×全高1446mmとなる。ハッチバックのAクラスよりも全長が130mm長いノッチバックボディを採用したわけだ。

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