最高益更新のJT、それでも大リストラ

国内たばこ4工場を閉鎖、人員は2割弱を削減

JTは前年度に続いて2013年度も過去最高益を更新する見通しだ。しかも、10月31日の中間決算では通期の収益見通しを上方修正。業績の順調さを改めて示した格好だが、決算前日に大規模なリストラ策を打ち出した。

リストラ発表翌日の中間決算はすこぶる好調。

具体的な中身は、国内たばこ事業の4工場を閉鎖し、全国に25ある支店は15に削減、たばこ自動販売機の開発・製造・販売等を行う事業部を廃止する。

さらに、国内たばこ事業とコーポレート部門の社員を対象に1600人規模、従業員の2割弱(単体ベース)に相当する希望退職者を募集するなど、大規模かつ多岐にわたる再編を14年度から推し進める。

最高益を更新する上り調子の中、なぜリストラを敢行するのか。

国内たばこ市場は拡大が期待できない

JTの佐伯明副社長は「国内たばこ需要について、減ることは予想できても増えることは予想できない」と話す。

この悲観的な見通しは、過去の市場動向をみれば分かる。日本のたばこ需要は1996年度の3483億本をピークに減少し続けており、12年度は1951億本とピーク時から4割強も落ち込んでいる。厚生労働省の調査によると、11年の日本人の喫煙率は男性平均32.4%、女性平均9.7%で、96年の男性平均51.2%、女性平均9.8%と比べると、男性の喫煙率の低下が著しい。

次ページたばこは過去20年で5回の値上げ
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 今見るべきネット配信番組
  • 世相をリアルに映し出す 流転タクシー
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
生前贈与がダメになる<br>相続の新常識

相続をめぐる環境が激変しています。年110万円まで非課税だった生前贈与が税制改正により認められなくなる可能性も。本特集では相続の基本から、よくあるトラブルと解消法、最新路線価に基づく相続税額、さらに生前贈与の将来動向まで取り上げました。

東洋経済education×ICT