44歳男性が子持ち女性との結婚を決めたワケ

真剣に結婚を考えた女性も過去にはいたが…

そして入院中にとんでもないことがわかった。河野を襲った暴漢は、江美里が二股をかけていた交際相手だったのだ。数カ月前から通い出したスポーツクラブで知り合い、河野の存在を知りながらも江美里に入れあげていた。その日、連絡のつかない江美里を家の前で待ち伏せしていたら、河野に車で送られて帰宅し、降りる際にキスをしたのを目撃して、逆上したようだった。

「警察に、『犯人はこの男です』って、彼女が通報して男は傷害罪で逮捕されたんです。ただオレも二股かけられていたのがわかって、気持ちがストンと落ちて、彼女とはそれをきっかけに別れました」

退院して、間もなくのことだった。友達が、快気祝いにご馳走してくれるという。迎えに来た彼の車に乗り込み、近くのファミレスに向かう道すがら、交差点で信号待ちをしていたときに、ふと対向車線に止まっているトラックに目がいった。

「助手席に江美里が座っていて、車を運転していたのがオレを襲った男だった。江美里が笑顔でそいつに何かを話しかけている様子を見て、“ふ~ん”と思いました。オレを襲ったのを知って、その後自分で警察にその男を売って、それでもまたヨリを戻して、笑っていられるのかって。怒りの感情というよりも、なんだかすべてにシラケてしまった」

そこからは、付き合う彼女ができても、どこかで気持ちに歯止めをかけてしまった。

やっと本気になれる女性に巡り会えたのに

そんな河野も33歳のときに、また本気になれる女性に出会った。3つ年上の國村恭子(仮名)だ。20代前半からの知り合いではあったのだが、当時彼女には恋人がいた。何年かぶりで再会し、垢抜けてきれいになっていた恭子と何度か2人だけで会うようになり、付き合うようになった。

また、その頃から仕事での独立を考えるようになり、35歳で今の建設会社を立ち上げた。会社経営が軌道に乗ったら彼女と結婚するつもりで、同棲を始めた。

「ところが半年くらいしたら、“どうも体調が悪い”と言い出した。病院に行ったら、乳がんがわかったんです」

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