時価総額の大きい米国ETF100銘柄ランキング 『米国会社四季報』収録データをもとに発表

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投資の鉄則の1つに地域分散がある。米国の投資家も自国市場だけではなく、海外市場へも積極的に投資を行っているようで、海外市場を対象としたETF商品のラインアップも充実している。

5位の「iシェアーズ MSCI EAFE ETF」(EFA)と6位の「バンガード・FTSE先進国市場(除く北米)ETF」(VEA)は、どちらも先進国の株式に投資を行うタイプのETFだ。EFAは米国とカナダを除く先進国の大型株・中型株が投資対象で、直近の国別比率は日本が24%と最も高く、以下、英国18%、フランス11%と続き、この上位3国で過半を占める。

時価総額は8.5兆円弱、1日平均売買高も2323万口あり、活発な取引が行われている。これに対しVEAは、その名の通り米国を除く先進国の株式が投資対象で、国別比率は日本の22%を筆頭に、英国が16%、フランスとカナダが8%で並んでいる。組み入れ銘柄数が3893銘柄と多く、低コスト(経費率0.07%)であるため、長期投資に適した1本といえる。

アジアがターゲットのETFもランクイン

新興市場に対する関心も高く、時価総額の大きなETFがトップ20に3本ランクインしている。いずれもターゲットはアジアだ。

まず、8位の「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF」(VWO)は、中国36%、台湾15%、インド11%が国・地域別比率のトップ3で、中国A株が投資対象に含まれる一方、韓国が含まれていない点が特徴だ。約4700銘柄を組み入れているが、うちテンセント(騰訊)1社で5%を超える。

17位の「iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF」(EEM)は新興国の大型株・中型株を約950銘柄組み入れている。これに対し、11位の「iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF」(IEMG)は新興国の小型株を含む約1900銘柄を組み入れている。国別の組入比率は、ともに中国が3割強とトップで、以下、韓国15%前後、台湾12%前後、インド9%前後となっている。なおEEMは1日平均売買高が6600万口超とSPYに次いで2位であり、人気の高さがうかがえる。

単独の国別では、日本企業を投資対象とする「iシェアーズ MSCI ジャパン ETF」(EWJ)の32位が最高位で、これに続くのは「iシェアーズ MSCI ブラジル・キャップト ETF」(EWZ)の69位までない。しかし、米国から見てブラジルは地理的に比較的近くなじみもあるせいか、EWZの1日平均売買高では2400万口を超え、6位となっている。

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