恋人や伴侶「デジタル監視」のおぞましい実態

子ども見守りツールやスマホ捜索機能を悪用

デジタルストーキングが深刻化している(写真:Marco_Piunti/iStock)

スマートフォンアプリの「KidGuard」は、子どもを見守るツールとして売り出されている。しかし、その監視サービスを別の目的でも宣伝しており、「恋人の携帯電話の削除されたメールを読む方法」といったタイトルの記事をブログに投稿している。

「mSpy」も同様のアプリで、女性に向け夫に気づかれずに監視する方法をアドバイス。「Spyzie」は、グーグルで「みつける 浮気 ガールフレンド iPhone」といった言葉を検索すると表示される広告を出稿していた。

デジタル監視はストーカーと見なされる場合も

子どもや友人、なくした電話を追跡するためにスマホのデータを収集するツールがここ何年かで増加し、その技術を悪用して許可なく人を監視しようとする人々にとっての選択肢も増えている。

最新の学術研究によると、基本的な位置追跡からメールデータの収集、盗撮に至るまで、ストーカー予備軍にさまざまなツールを提供するアプリやサービスが200以上ある。研究やニューヨーク・タイムズの報道でも、恋人の行動をこっそり調べることのできる監視ツールとして宣伝しているサービスが20以上あることがわかっている。

こうしたサービスの多くは監視対象となる人のスマホやその人のパスワードなどが必要だが、どちらも一緒に暮らしている間柄なら手に入れやすい。

配偶者やパートナーのデジタル監視は、違法なストーカー行為、盗聴、ハッキングとみなされる可能性がある。しかし、ストーキングはドメスティックバイオレンス(DV)において殺人につながる最も危険な兆候にもかかわらず、そうしたテクノロジーの変化に法整備や当局が追いついていない。

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